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ペットのアレルギー対策|効果的な掃除方法と空気清浄機の選び方、おすすめのグッズを紹介

「ペットが好きだけど、アレルギーが心配…」そんなあなたのために、この記事ではペットアレルギー対策の情報をお伝えします。
くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…動物アレルギーで引き起る症状や対策方法を解説。アレルギーを軽減させるための掃除の頻度やポイント、アレルギー対策に有効な空気清浄機の人気メーカーのおすすめ商品なども紹介します。
この記事を読めば、ペットアレルギーの悩みを解消し、愛するペットと快適に暮らすための具体的な方法が分かります。

目次

動物アレルギーの原因と症状

アレルギーに悩む人

動物アレルギーとは?

動物アレルギーとは、ペットの毛やフケ、唾液、尿などに含まれるタンパク質がアレルゲンとなり引き起こされるアレルギー症状です。動物アレルギーを持つ人は、全人口の10%~20%であると推定されています。
動物アレルギーを引き起こす主なペットは、犬や猫、うさぎ、小鳥などが挙げられます。

アレルギーとなる原因物質(アレルゲン)は、動物により異なります。
犬アレルギーCan f1~Can f7の7種類のタンパク質
猫アレルギーFel d1~Fel d8の8種類のタンパク質

  • 猫アレルギーの主なアレルゲンとされるのはFel d1(猫アレルギーの90%以上)
    Fel d1は、猫の皮脂腺で主につくられ、顔や首、脇、尾の付け根などに多くみつかる物質で、特に雄ネコで産生量が多いとされています。
  • 犬アレルギーの主なアレルゲンとされるのはCanF 1(犬アレルギーの90%以上
    CanF 1は,犬の唾液腺と皮膚に存在します。また、約70%の犬アレルギーの人が、主に犬の尿に存在するアレルゲンCanF 5にも反応します。

動物に触れること以外にも、アレルゲンとなる動物が使用した毛布や藁からもアレルギーを引き起こします。
これらの動物アレルギーは完治は難しく根本的な治療がありません。そのため、アレルギー症状を和らげる対策をすることが重要となっています。

参考:東京大学大学院農学生命科学研究所

動物アレルギー反応の種類

動物アレルギーによる症状には、様々な種類があります。

動物アレルギーの主な症状
  • 鼻:くしゃみ 、 鼻水 、 鼻詰まりなど
  • 眼:目のかゆみ、涙、充血など
  • 呼吸:咳、喘息、息苦しさ、喉のかゆみなど
  • 皮膚 :かゆみ、湿疹、皮膚炎など

    これらの症状の他にも、下痢や嘔吐など消化器症状が現れることや、重症の場合アナフィラキシーショックを起こすこともあります。

これらのアレルギー反応は、ペットとの接触後すぐに現れる場合もあれば、数時間後、あるいは数日後に現れる場合もあります。

  • 即時型アレルギー反応:アレルゲンに接触後、数分から数時間以内に症状が現れます。動物アレルギーの80~90%がこのタイプといわれています。
  • 遅延型アレルギー反応:アレルゲン接触後、6~8時間後や半日後に症状が現れます。動物アレルギーの20%ほどがこのタイプで反応を示します。反応するまでに時間がかかるため原因に気づきにくいとされています。

参考:日本医事新報社 / 用賀アレルギークリニック

ペットを飼い始めてから、あるいはペットと触れ合った後くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状が現れる場合は、動物アレルギーの可能性があります。症状が2週間以上続く場合や、睡眠障害治らない発疹息苦しさが出るなどの重篤な症状が出た場合は、速やかに受診することが重要です。

医療機関では、問診や血液検査(IgE抗体の測定)や皮膚テストなどでアレルギーの原因を特定します。
自己判断で治療や対策を行うことは、症状を悪化させる場合もあるため危険です。必ず専門医の指示に従ってください。
参考:日本社団法人 日本アレルギー学会

効果的な掃除方法でペットアレルギー対策

アレルギー対策 掃除をする人

ペットアレルギー対策で最も重要なのは、アレルゲンを減らすことです。こまめな掃除をすることで症状を抑えることができます。

掃除の頻度とポイント

掃除の頻度は、毎日掃除機をかけ、少なくとも週に2~3回は拭き掃除を行うのが理想です。
アレルギー物質は、床だけでなく家の壁やソファ、ラグ、カーテンにも付着します。特にペットがよく過ごす場所や、人がくつろぐリビング、寝室などは重点的に掃除しましょう。換気もこまめに行い、新鮮な空気を取り入れることも重要です。

場所頻度ポイント
床/壁毎日掃除機と水拭きを併用。ペットの毛やフケが溜まりやすい隅や家具の下も丁寧に。壁も固く絞った雑巾などで水拭きする。
カーペット/ラグ週2~3回こまめに掃除機をかける他、定期的に洗濯するのも効果的です。自宅での洗濯が難しい場合はクリーニングを利用しましょう。
ソファ週2~3回付着した毛などは粘着シートで除去。掃除機もこまめにかけ、隙間などにフケや毛が溜まらないようにする。カバーは週1回は洗濯する。
カーテン最低年4回掃除機や粘着シートでこまめに掃除。年4回は洗濯する。
空気清浄機フィルターメーカー推奨の頻度こまめに掃除機で埃を吸い取り、定期的に交換する。

おすすめの掃除機と掃除道具

ペットアレルギー対策には、高性能な掃除機と適切な掃除道具を使用することが効果的です。

掃除機の選び方とポイント

  • 吸引力が高い
    ペットの毛やフケを効率的に除去するには、吸引力の高い掃除機は絶対条件です。使用し続けると吸引力が低下してくる物も多いので、フィルター交換などで初期値に戻せるコスパの良いものがおすすめです。
  • コードレス
    ペットの毛やフケは軽いため、空気中に舞って床以外にも蓄積します。階段やカーテン、ブラインドなどを掃除するには、軽量で持ち運びが楽なコードレスがおすすめです。
  • サイクロン式
    紙パック式との大きな違いは、吸い取ったゴミを遠心力によって空気と分離すること。空気はフィルターを通して排気されるため、綺麗な空気が排出されます。紙パック交換の手間が省けコストも抑えられます。
  • 毛が絡まない
    ペットの毛が掃除機ブラシに絡まるとローラーが回転しなくなり、吸引力の低下や床をキズ付ける原因になる恐れがあります。
  • HEPAフィルター搭載
    HEPAフィルターとは、花粉やほこり、ウイルスなど空気中の小さな粒子を捕集できる高性能フィルターです。アレルギー物質もしっかり吸着してくれる効果があります。

その他のおすすめ掃除道具

ペットの毛やフケを空気中に巻き上げにくく、掃除の手間がかからない物を選ぶと良いでしょう。

マイクロファイバー製のモップ
・フロアワイパー
・据置き型クリーナー
・粘着ローラー

カーペットやソファの掃除方法

カーペットやソファは、ペットの毛やフケが蓄積しやすい場所です。掃除機をかけるだけでなく、定期的にスチームクリーナーや布団乾燥機を使用することで、ダニやアレルゲンを除去することができます。定期的に洗濯するのもアレルゲンを除去するのに効果的です。自宅での洗濯が難しい場合はクリーニングを利用しましょう。

空気清浄機でペットアレルギー対策

空気清浄機と猫
Amazon


ペットのアレルゲンは、空気中の微粒子に付着して長期間空気中を漂います。空気清浄機は、空気中のアレルゲンを除去するために非常に有効な手段です。
適切な空気清浄機を選び、正しく使うことでさらに効果的にアレルギー症状を軽減することができます。

ペットアレルギー対策に有効な空気清浄機の機能

ペットアレルギー対策に効果的な空気清浄機を選ぶ際には、以下の機能に注目しましょう。

HEPAフィルター

HEPAフィルターは、0.3μmの微粒子を99.97%以上除去できる高性能フィルターです。
ペットの毛やフケ、ダニの死骸・糞などのアレルゲンは非常に小さく、一般的なフィルターでは捕集できません。HEPAフィルター搭載の空気清浄機を選ぶことで、これらのアレルゲンを効果的に除去し、アレルギー症状の軽減に繋がります。
参考:panasonic

活性炭フィルター

活性炭フィルターは、ペットの臭いや、アンモニアなどのガス状の物質を吸着するのに効果的です。
ペットの臭いも気になる方は、活性炭フィルター搭載の空気清浄機を選ぶと良いでしょう。活性炭フィルターとHEPAフィルターを併用することで、より効果的にアレルギー対策を行うことができます。
参考: IQAir

ストリーマ技術

ストリーマ技術は、ダイキン工業が開発した空気清浄技術です。
有害物質を酸化分解することができ、犬猫アレルギーの主なアレルゲン物質濃度も大幅に減らすことができるとされています。ニオイや菌類、室内汚染物質のホルムアルデヒドなどに対しても有効です。
参考: DAIKIN

空気清浄機の効果的な使い方

空気清浄機の効果的かつ、性能を下げない使用方法のポイントは以下の通りです。

  • 適用床面積よりも大きめを使用
    「適用畳数=タバコ5本分の煙を30分で浄化できる広さ」のこと。常時家にいるペットのアレルギー対策のためには記載よりも広めの物を選ぶ方が良い。
  • 適切な場所への設置
    できるだけ広い場所に置く。空気清浄機の背面と壁や家具、カーテンなどの間は30cm以上離す。
  • 24時間稼働させる
    常時稼働させることで、効果が十分に発揮される。電源の過度なオンオフは機械の負担になる。
  • フィルターの定期的な清掃と交換
    フィルターの汚れや破損は、空気清浄機の機能を著しく低下させる。

参考:空気とWell-beingのAIR Lab.JOURNAL

おすすめの空気清浄機

数ある空気清浄機の中から、ペットアレルギー対策におすすめの製品を紹介します。

Panasonic

F-MV4420 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機

「ジアイーノ でペット臭の脱臭・消臭」

次亜塩素酸の力で除菌・脱臭。ジアイーノならではの空気を洗うトリプル脱臭効果でお部屋の中は常に清潔。
HEPAフィルターが、ペットの毛やフケ、花粉、ハウスダストなどの微細な汚れまでしっかり集塵してくれます。
パワフルなのに音が静かでペットにも安心。ペットエディションならではの特別仕様。

詳細はこちら⇀Panasonic

Panasonic空気清浄機
人と暮らす犬と猫
Panasonic

DAIKIN

MCK555A-W 加湿ストリーマ空気清浄機

「ダイキン独自のストリーマ技術」

ストリーマ空気清浄機で、有害物質を分解・除去。さらにTAFUフィルターで、PM2.5や花粉、ホコリなどを強力に集塵。10年間フィルター交換不要 。加湿機能付きで、乾燥対策にも効果的。
スリムなフォルムで置く場所に困らず、部屋のインテリアも溶けこむデザイン。

詳細はこちら⇀DAIKIN

DAIKIN空気清浄機
DAIKIN

SHARP

KI-RX100 加湿空気清浄機

「プラズマクラスターNEXT搭載」

プラズマクラスターで、ペットの皮膚特有の菌の作用を抑制。嫌な臭いも強力消臭。プラズマクラスター25000搭載。プラズマクラスターパワフルショット運転で排せつ物臭などのスポット消臭も可能。
クラウドサービス機能COCORO AIR対応だから留守番中の見守り+ペット専用運転モードも利用可能。

詳細はこちら⇀SHARP

SHARP空気清浄機
SHARP

これらの製品以外にも、様々なメーカーから高性能な空気清浄機が販売されています。各メーカーのWEBサイトや家電量販店、価格.comなどの口コミ情報を参考に、予算や部屋の広さなどを考慮して最適な空気清浄機を選びましょう。

おすすめのペットアレルギー対策グッズ

掃除や空気清浄機以外にも、ペットアレルギー対策に効果的な様々なグッズがあります。ここでは、特におすすめのグッズをいくつかご紹介します。

アレルゲン吸着剤

アレルゲン吸着剤は、スプレータイプや置き型タイプなどがあり、空気中に舞うアレルゲンを吸着・不活性化することで、アレルギー症状の軽減に役立ちます。特に、カーペットやソファ、カーテンなど、掃除がしにくい箇所に効果的です。

家電

布団乾燥機

布団乾燥機は、高温の風でダニを死滅させ、アレルゲンを減少させる効果があります。定期的に布団乾燥機を使用することで、睡眠中のアレルギー症状を軽減することができます。

布団乾燥機を探す⇀価格ドットコム

掃除ロボット

動物アレルギーは毎日の掃除が欠かせません。そんな毎日の掃除のサポート&負担を軽減してくれるのが、掃除ロボットです。特に、共働き世帯や掃除の時間がなかなか取れない方におすすめです。

掃除ロボットを探す⇀価格ドットコム

ペットのケアでアレルギー対策

アレルギー症状を軽減するには、ペット自身のケアも重要です。アレルゲンを減らし清潔な状態を保つことで、飼い主だけでなくペット自身の健康も守ることができます。

ブラッシングの重要性

ブラッシングは、ペットアレルギーを軽減させるために必要不可欠です。アレルゲンの飛散を大幅に抑制することができ、ペット自身の皮膚や被毛の健康維持にも繋がります。

長毛種にはスリッカーブラシやコーム、短毛種にはラバーブラシなど、ペットの種類や毛質に合ったブラシを選びましょう。また、ブラッシングの際は屋外や換気のいい場所で行うのがおすすめです。室内の場合は、空気清浄機を併用すると効果的です。

シャンプーの頻度

シャンプーもアレルゲン除去に効果的です。
頻度としては週1回が望ましいですが、洗いすぎはペット自身の皮膚被毛の負担になります。犬種や皮膚の状態、生活環境によって調整しましょう。
高頻度でシャンプーをする場合は、低刺激性のペット用シャンプーを選びます。トリートメントを併用するのもおすすめです。洗い流す際は、すすぎ残しがないように丁寧に洗い流しましょう。シャンプー後はドライヤーを使い、毛の根本までしっかり乾かすことも重要です。湿った被毛は雑菌の温床となり、皮膚トラブルの原因となる可能性があります。

猫の場合は、自宅での高頻度のシャンプーは困難です。シャンプーがストレスになる猫も多いため、難しい場合はトリミングサロンや動物病院に依頼しましょう。長毛種の場合は、毛を短く刈るのもアレルギー対策として効果的です。
自宅でのケアは、固く絞ったタオルや水のいらないシャンプータオルで拭くなどで対応しましょう。

これらのケアを継続的に行うことで、ペットのアレルゲンを減らし、飼い主のアレルギー症状を軽減することができます。ペットとの快適な暮らしを維持するためにも、日頃のケアを心がけましょう。

まとめ

アレルギー対策は、アレルゲンを減らし曝露を最小限ににすることが重要です。症状が重い場合は、自己判断せず、専門医に相談することをおすすめします。

この記事が、動物アレルギーを抱えながら愛するペットと暮らす方の一助になれば幸いです。

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