愛犬や愛猫にぴったりの服を手作りしたいけど、難しそうで挑戦できない…そう思っていませんか?
この記事ではそんなお悩みを解決!型紙なしでできる超簡単リメイク術から、無料型紙を使った本格的な作り方まで、様々なレベルに合わせたアイデアを豊富にご紹介します。Tシャツや子供服などの身近な材料でできる具体的な方法から、お手入れ方法、犬服・猫服それぞれの採寸方法も解説!初心者の方でもオリジナルペット服を簡単に作ることができます。
ペット服を手作りするメリット
愛犬や愛猫のペット服を手作りには、様々なメリットがあります。
お金の節約になる
ペットショップやオンラインストアで販売されているペット服は、デザイン性が高いのが利点ですが価格も高額です。特に小型犬や猫用の服は、生地の使用量が少ない分価格が高いと感じる方もいるかもしれません。
手作りであれば、既製品を購入するよりも大幅にコストを抑えることができます。余り布や古着を活用すれば、さらなる節約ができちゃいます。
サイズやデザインを自由に決められる
市販のペット服は、サイズ感やデザインが気に入らないといった悩みを抱える飼い主さんも少なくありません。体型が特殊な犬種や猫種の場合は、既製品でジャストサイズを見つけるのは難しいでしょう。
手作りなら、愛犬・愛猫の体型にぴったり合ったサイズの服を作ることができます!好きなキャラクターのアップリケをつけたり、季節に合わせた生地を選んだりと、デザインも様々なアレンジが可能です。
世界に1着だけの、オリジナルペット服が作れちゃいます。
愛犬・愛猫の特性に合わせた服を作れる
サイズやデザインはもちろん、愛犬・愛猫の性格、生活環境に合わせた服を作れることも手作りならではのメリット。寒がりな愛犬には厚手のフリース素材で作った服を、皮膚が弱い愛猫にはオーガニックコットンを使った服を作るなど、ペットの個々のニーズに合わせた服作りが可能です。
また、シニア犬や介護が必要なペットのために、着脱しやすいデザインの服を作ることもできます。排泄介助が必要なペットのために、お腹の部分が開くように工夫したり、体温調節が苦手なペットのために、保温性や通気性に優れた素材を選んだりと、ペットの健康状態に配慮した服作りが可能です。
余り布の活用でエコになる
着なくなった洋服や、手芸で余った布などを活用してペット服を作ることで、ゴミを減らす環境活動にも。捨てるはずだった布に新たな命を吹き込むことができ、サステナブルな生活にも繋がります。
また、古着をリメイクすることで、ヴィンテージ感あふれる個性的なペット服を作ることもできます。
ハンドメイドの楽しさを味わえる
ペット服作りは、創造性を活かせる楽しい趣味の一つにできます。型紙選びから縫製まで、自分のペースで進められるため、有意義な一人時間を得られます。さらに自分の手で作った服を愛犬や愛猫に着せてあげたときの喜びは格別です。
SNSなどで自分の作品を共有することで、他の飼い主さんと交流する機会も広がるかもしれません。
ペット服作りの準備
ペット服作りを始める前に、愛犬・愛猫のサイズを正確に測り、必要な材料を揃えことが大切です。
必要な材料
ペット服作りに必要な材料は以下の通りです。作りたい服のデザインによって必要な材料は異なりますので、事前に確認しておきましょう。
布
ペット服に適した、愛犬・愛猫の皮膚への刺激が少ない素材を選ぶようにしましょう。
化学繊維などは皮膚トラブルの原因となる可能性があります。オーガニックコットンなど、肌に優しい素材がおすすめです。伸縮性のあるニット生地も動きやすく着脱しやすいのでおすすめです。
夏服には通気性の良い綿や麻、冬服には保温性の高いフリースやボアなども適しています。
型紙
型紙はペット服の形を作るための設計図です。型紙を使うことで、より正確なサイズで服を作ることができます。
無料の型紙をダウンロードしたり、既存の服を参考に型紙を自作することも可能です。
裁縫道具
裁縫には針と糸が必須です。ミシンであればより早く綺麗に縫うことができます。その他、まち針、チャコ、定規などがあると便利です。裁縫道具は100円ショップでも購入できます。
手縫い針・ミシン針・手縫い糸・ミシン糸
マチ針・糸きりハサミ・裁ちバサミ(布切はさみ)
リッパー・チャコペン・定規・メジャー
ひも通し・目打ち・文鎮(重し)
その他(ゴム、ボタン、マジックテープなど)
ゴムやマジックテープを使用すると、服の着脱が容易になります。
装飾としてボタンやリボンなどを使用する場合は、愛犬・愛猫が誤って飲み込んでしまわないように注意が必要です。安全性を考慮したものを選びましょう。
愛犬・愛猫の採寸方法
ペット服を作る上で最も重要なのが、愛犬・愛猫の正確な採寸です。以下の4つの箇所を測りましょう。採寸の際は、メジャーをきつく締めすぎないように注意してください。
部位 | 採寸方法 |
---|---|
首周り | 首の付け根の一番太い部分を測ります。 |
胴回り | 前足の付け根の後ろ、一番太い部分を測ります。 |
着丈 | 首の付け根から尻尾の付け根までの長さを測ります。 |
前着丈 | 首元下からお腹までを測ります。 |
成長期の子犬や子猫の場合は、少し大きめに作ることをおすすめします。
簡単!型紙なしで作るペット服
型紙を作るのはちょっと面倒…という方でも大丈夫!ここでは、身近な材料を使って簡単に作れる、型紙不要のペット服の作り方をご紹介します。お家にあるTシャツや靴下、タオルなどを活用して、愛犬・愛猫のためのおしゃれな服を作ってみましょう。
Tシャツを使った犬服の作り方
着古したTシャツは、犬服にリメイクするのに最適な材料です。袖の部分をカットするだけで、簡単にタンクトップ型の犬服が作れます。
材料と使用する道具
- 不要になったTシャツ
- はさみ
- チャコペン
- 定規
- 裁縫セット(アイロンテープでも可)
作り方
- Tシャツの袖を、脇の下あたりから切り落とします。
- 首周りのサイズを調整するため、襟ぐりをカットします。愛犬の首周りのサイズに合わせて調整してください。
- 裾の長さを調整し、必要であればほつれ止めをします。
Tシャツのサイズやデザインによって、様々なアレンジが可能です!
表面のプリントを背中側にすることで、かわいいワンコ用のプリントTシャツに早変わり!
アレンジを加えるなら、裾にフリルを付けてみたりフードを付けたりするのもおすすめです。
靴下を使った猫服の作り方
伸縮性のある靴下は、やわらかな猫の体にフィットする服を作るのに最適です。シンプルな筒状の服から、少し手を加えて袖付きの服まで、様々なデザインの猫服を作ることができます。
材料と使用する道具
- 不要になった靴下(大人用または子供用)
- はさみ
作り方
- 靴下のつま先部分をカットします。カットする長さは、猫の胴の長さに合わせて調整します。
- 前足を通すための穴を、左右対称に2つ開けます。穴の位置や大きさは、猫の体格に合わせて調整します。
- 必要に応じて、首周りや裾をカットして調整します。
靴下の柄や色を活かして、おしゃれな猫服を作ることができます。
寒さに弱い子猫にぴったりのお洋服の完成です。
避妊手術後の保護服としても活躍します。
タオルを使ったペット服の作り方
一見洋服にするには難しそうなタオルでも、型紙を使わずにかわいらしいポンチョに早変わりします。
材料と使用する道具
- 不要になったフェイスタオル
※大型犬はバスタオルなど大きめサイズを使用。 - ワンタッチホックやスナップボタン、マジックテープなど
- 針と糸(水洗い可能の接着テープでも可)
- ハサミ
- チャコペン
- 定規
作り方
タオルのオモテ面が内側になるように半分に折り、折り目側から三角を2つ作るように折る。
タオルの厚みやサイズによって、様々なアレンジが可能です。
これらの方法は、あくまで基本的な作り方です。
愛犬・愛猫の体格や好みに合わせて、自由にアレンジしてみてください。
型紙を使った本格的なペット服作り
型紙を使うことで、より本格的でデザイン性の高いペット服を作ることができます。
市販の型紙を購入する方法もありますが、無料の型紙をダウンロードして利用することも可能です。型紙の使い方やミシンを使った作り方をマスターすれば、愛犬・愛猫のためのおしゃれな服をたくさん作ってあげられます。
無料型紙の入手方法
インターネット上には、無料でダウンロードできるペット服の型紙が多数公開されています。犬服と猫服のそれぞれで、様々なサイズやデザインの型紙を見つけることができます。
- milla milla (無料会員登録)
- わんこ服.com(基本有料販売。一部無料型紙配布)
- そーいんぐ.com
型紙を提供している個人のサイトもあります。検索エンジンで「ペット服 無料型紙」と検索することで、様々なサイトを見つけることができます。
型紙の使い方
ダウンロードした型紙は、A4サイズまたは指定のサイズで印刷します。印刷設定を確認し、縮小・拡大印刷にならないように注意しましょう。厚手の紙に印刷するか、普通紙に印刷したものを厚紙に貼り付けて型紙を作ると、繰り返し使用できて便利です。
布の上に型紙を置き、チャコペンや鉛筆で型紙の線に沿って布に線を引きます。縫い代を忘れずに加えましょう。縫い代は型紙に記載されている場合とそうでない場合がありますので、確認が必要です。記載がない場合は、1cm~1.5cm程度が目安です。線に沿って布を裁断します。
ミシンを使ったペット服の作り方
ミシンを使うと、より綺麗でスピーディーにペット服を作ることができます。手縫いよりも強度が増すので、長く着られる服が作れることも利点です。
裁断した布を、型紙の指示に従って縫い合わせていきます。
縫い方を工夫することで、より本格的な仕上がりになります。ミシンの種類によってできる縫い方も異なりますので、お手持ちのミシンの説明書をよく読んでから作業しましょう。
工程 | 説明 | ポイント |
---|---|---|
裁断した布を縫い合わせる | 型紙の指示に従って、必要なパーツを縫い合わせていきます。 | 縫い代をきちんと確保し、ずれないように注意深く縫い合わせる。 |
襟ぐり、袖ぐり、裾の処理 | ロックミシンやジグザグミシンで端の処理をします。 | ほつれを防ぐことで仕上がりが綺麗になる。バイアス(裾上げ)テープで処理するのも手軽。 |
装飾品の取り付け | ボタン、リボン、レースなど、お好みの装飾品を取り付けます。 | 安全性を考慮し、誤飲の恐れがないものを選ぶ。 |
完成したら愛犬・愛猫に着せてサイズを確認し、必要であれば調整を行います。
余り布で作るおしゃれな犬服・猫服のリメイクアイデア集
着古した洋服や使わなくなった布を有効活用してペット服を作ってみませんか?ここでは、余り布を使った犬服・猫服のリメイクアイデアを具体的にご紹介します。
古着のリメイクで作るペット服
古着のTシャツやセーターは、ペット服のリメイクに最適な素材です。伸縮性があり、肌触りも良いため、ペットにも優しい服を作ることができます。
セーターを使ったあったかリメイク術
着古したセーターは、冬にぴったりの暖かいペット服にリメイクできます。セーターの袖部分を切り取り、端を縫い合わせれば、簡単に筒状の服を作ることができます。首回りや袖口をリブ編み部分で仕上げることで、より本格的な仕上がりになります。
小型犬や中型犬なら、冬にぴったりのロンパースにもできちゃいます!
着なくなった子供服のリメイクで作るペット服
サイズアウトした子供服も、ペット服のリメイクに活用できます。特に柔らかく天然素材の子供服は、ペットの肌にも優しく、快適な着心地を提供します。
ワンピースを使った華やかリメイク術
女の子のワンピースは、フリルやリボンなどの装飾がすでに施されているため、簡単に華やかなペット服にリメイクできます。ワンピースの胴体部分を切り取り、愛犬のサイズに合わせて縫い直すだけで、可愛らしいワンピース風ドッグウェアが完成します。
ズボンを使った動きやすいリメイク術
子供用のズボンは、動きやすいペット服を作るのに最適です。お尻からお腹(陰部)部分を切り取り、愛犬の胴の長さに合わせて縫い合わせれば、アクティブな愛犬にぴったりの動きやすい服を作ることができます。ウエスト部分のゴムをそのまま利用すれば着脱も簡単です。Tシャツと縫い合わせて、ロンパース型にアレンジも可能です。
ペット服作りの注意点
ペットが快適に過ごせるように、以下の注意点に留意してください。
愛犬・愛猫の安全に配慮した服作り
ペット服を作る上で最も大切なのは、愛犬・愛猫の安全です。動きやすさ、通気性、誤飲のリスクなどを考慮しながら服作りを心がけましょう。
動きやすさを重視したデザイン
ペットは人間よりも活発に動き回ります。服が動きを制限しないように注意が必要です。特に、関節部分に負担がかかるようなデザインは避けましょう。
通気性の良い素材選び
ペットは人間よりも体温調節が苦手です。特に夏場は、通気性の悪い服を着せると熱中症のリスクが高まります。綿や麻などの天然素材、メッシュ素材など通気性の良い素材を選びましょう。冬場は保温性も考慮しつつ、蒸れにくい素材を選ぶことが重要です。
装飾品の誤飲防止
ボタンやビーズ、リボンなどの装飾品はペットが噛みちぎって誤飲してしまう可能性があります。装飾品を使用する場合はしっかりと縫い付け、ペットが簡単に口に届かない場所に配置しましょう。刺繍で装飾すると、誤飲リスクを回避できます。
アレルギー対策
ペットの中には、特定の素材にアレルギーを持つ子もいます。アレルギー反応が出やすい素材は避けましょう。新しい服を着せた後は、皮膚の状態をよく観察し赤みやかゆみなどの症状が出ていないか確認しましょう。
アレルギーを起こしやすい素材
化学繊維やウールなどは、アレルギー反応を起こしやすい素材です。特に、皮膚が敏感なペットには、綿や麻などの天然素材がおすすめです。
洗濯洗剤にも注意
ペット服の洗濯には、ペット専用もしくは無添加の洗剤を使用しましょう。人間の衣類と同じ洗剤を使うと、アレルギー反応を起こす可能性があります。柔軟剤の使用も控えましょう。
ペット服の手入れ方法
手作りしたペット服はもちろん、市販のペット服も適切なお手入れをすることで長く愛用できます。愛犬・愛猫の健康を守るためにも、清潔な状態を保つことは重要です。素材やデザインに合わせた適切な洗濯方法と保管方法をマスターしましょう。
洗濯方法
ペット服の洗濯表示をよく確認し、素材に合った方法で洗いましょう。洗濯機を使う場合は、ペット専用の洗剤を使用するか、無香料・無添加の洗剤を選びましょう。柔軟剤の使用は控えましょう。手洗いの場合はぬるま湯で優しく押し洗いし、すすぎをしっかり行いましょう。
素材別洗濯方法
素材 | 洗濯方法 | 注意点 |
---|---|---|
綿 | 洗濯機または手洗い | 色落ちや縮みに注意 |
ポリエステル | 洗濯機または手洗い | 型崩れに注意 |
ウール | 手洗い(ドライクリーニング推奨) | 縮みやすいので注意 |
デニム | 洗濯機(裏返して単独洗い) | 色落ちに注意 |
フリース | 洗濯機または手洗い | 毛玉や静電気に注意 |
洗濯ネットを使用すると型崩れや毛玉の発生を防ぐことができます。繊細な素材や装飾が付いている場合は必ず使用しましょう。漂白剤は色落ちや生地の劣化につながるため使用は避けましょう。
乾燥方法
乾燥機は縮みや型崩れの原因となるため使用は避けましょう。風通しの良い日陰で平干しするのがおすすめです。直射日光に当てると色褪せの原因となるので注意しましょう。厚手の生地は乾きにくいので、ハンガーにかけて形を整えながら干すと良いでしょう。
保管方法
清潔で乾燥した場所に保管します。防虫剤を使用する場合はペットが触れないように注意が必要です。衣装ケースなどに収納する場合は除湿剤も活用し、定期的にケースを開けて換気しましょう。
まとめ
この記事では、ペット服を手作りするメリット、必要な材料、型紙の入手方法、作り方、リメイクアイデア、注意点、手入れ方法まで解説しました。ペット服作りは、お金の節約になるだけでなく、愛犬・愛猫のサイズや好みにぴったり合った服を作れることが大きな魅力です。初心者の方でも気軽に挑戦できます。
手作りのペット服で、愛犬・愛猫との絆をより一層深めてくださいね。