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マルチーズの飼い方完全ガイド!性格・しつけ・お手入れ方法を徹底解説

マルチーズ

ふわふわの純白の被毛と愛らしい瞳が魅力のマルチーズ。その愛くるしい姿に魅了され、家族に迎えたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、実際にマルチーズを飼うとなると、性格や必要なケア、しつけの方法など、事前に知っておくべきことがたくさんあります。この記事では、マルチーズの飼い方を徹底解説!マルチーズの歴史や性格、しつけ、お手入れ、健康管理、必要な費用まで、マルチーズと幸せに暮らすために必要な情報を網羅的にまとめています。この記事を読めば、マルチーズという犬種への理解が深まり、お迎えする準備が万全になります。具体的なしつけの方法やお手入れのコツ、かかりやすい病気の知識など、これからマルチーズの飼い主になる方にとって役立つ情報が満載です。また、すでにマルチーズと暮らしている飼い主さんにとっても、日々のケアを見直す良い機会となるでしょう。マルチーズとの素敵な生活をスタートさせるためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

マルチーズってどんな犬?

純白の被毛と愛らしい表情が魅力のマルチーズ。その歴史は古く、貴族の間で愛玩犬として大切にされてきました。現代でもその人気は衰えることなく、多くの人々に愛されています。ここでは、マルチーズの歴史、大きさ・体重、平均寿命について詳しく解説します。

マルチーズの歴史

古代

その歴史は紀元前1500年頃、貿易の中継点だった地中海にあるマルタ島にフェニキア人の水夫たちが持ち込んだ犬が元になっていると言われてます。またマルチーズに関する記述は紀元前300年頃に記録されています。ギリシャの陶製の壺や皿にはマルチーズと同じような犬が5世紀頃から描かれており、マルチーズに対する愛情が嵩じて墓標が建てられたという証拠も残っています。エジプトでは王が、マルチーズに金の器で食事を与えたという逸話もあることが知られています

中世

14世紀初期、初めてイギリスに持ち込まれ、上流階級の婦人たちから「抱っこ犬」、愛玩犬として高い支持を受けました。特にヘンリー8世はマルチーズを溺愛していたといいます。15世紀にはフランスにも渡って、一躍流行犬となり、破格の値段で取引されたそうです。日本には江戸時代にオランダから渡来したとされています。

近世〜現代

1813年以降イギリス領となったマルタ島では2頭のマルチーズがヴィクトリア女王への献上品として送られました。この時、2頭のマルチーズは女王の手には渡らなかったものの、イギリスで初めてドッグショーに出されたことで名声を高め、さらなる人気に火をつけることとなりました。

1877年頃、アメリカでマルチーズは「マルチーズ・ライオン・ドッグ」として紹介されました。「ライオン・ドッグ」という名前はアジアの愛好家たちによってつけられたもので、彼らが犬たちの被毛をライオンのたてがみのように切っていたことに由来していると考えられています。また、この時期にはヨーロッパ全体で流行するようになりました。

1970年代に入ってから日本で流行するようになりました。特に白色被毛であることが好まれたようです。日本国内の飼育頭数による人気犬種ランキング(JKC調べ)では1968年から1984年までの16年もの長期間、登録数のトップの座にありました。今でも人気の高い犬種です。

参照:Wikipedia

マルチーズの大きさ・体重

マルチーズは小型犬に分類され、体高は20~25cm、体重は2~4kg程度です。成犬になっても子犬のような愛らしい容姿を持ち、コンパクトなサイズのため、マンションやアパートでも比較的飼いやすい犬種と言えます。ただし、個体差があるため、中にはやや大きめの子もいます。理想的な体型は体長と体高の比率が1:1であることとされており、バランスの取れた体型が重要です。

参照:みんなの犬図鑑

項目数値
体高(オス)21~25cm
体高(メス)20~23cm
体重(オス)2~4kg
体重(メス)2~3kg

マルチーズの平均寿命

マルチーズの平均寿命は12~15歳程度です。健康な生活を送るためには、日頃から適切な食事、運動、お手入れを心掛けることが大切です。また、定期的な健康診断も早期発見・早期治療に繋がるため重要です。遺伝的にかかりやすい病気もあるため、ブリーダーから迎える場合は親犬の健康状態についても確認しておきましょう。

参照:アニコム損害保険株式会社

マルチーズの性格

マルチーズは、明るく活発で、人懐っこい性格で知られています。小さな子供からお年寄りまで、誰とでも仲良くなれる社交的な一面も持ち合わせています。飼い主には深い愛情を示し、常に寄り添っていたいと思う甘えん坊です。一方で、賢くしつけもしやすい犬種です。飼い主の指示をよく理解し、芸達者な一面も。陽気で遊び好きなマルチーズは、おもちゃで遊ぶことや、飼い主と触れ合うことを非常に喜びます。

マルチーズの飼いやすさ

マルチーズは、一般的に飼いやすい犬種と言われています。その理由の一つは、室内での飼育に適している点です。小型犬であるため、それほど広いスペースを必要とせず、マンションやアパートでも快適に暮らすことができます。また、被毛の抜け毛が少ないことも、飼いやすさに繋がっています。ただし、被毛が長いため、定期的なブラッシングやトリミングは欠かせません。

警戒心は強い?

マルチーズは、警戒心がやや強い傾向があります。知らない人や犬に対しては、吠えたり、隠れたりする行動が見られることもあります。しかし、これはマルチーズが飼い主を守ろうとする本能的な行動であり、適切なしつけによって改善することができます。「社会化トレーニング」を通じて、子犬の頃から様々な人や犬と触れ合わせることで、警戒心を和らげ、友好的な性格を育むことができます。参照:パナソニックペット

甘えん坊な一面も

マルチーズは、非常に甘えん坊な犬種です。飼い主の側にいることを好み、抱っこされたり、撫でられたりすることを喜びます。常に飼い主の愛情を求めるため、留守番が苦手な一面も。留守番させる際は、マルチーズが安心して過ごせる環境作りが重要です。例えば、クレートトレーニングを行う、お気に入りのおもちゃを用意するなど、工夫することで、留守番中のストレスを軽減することができます。

性格詳細
明るい常に活発で、遊び好きです。
人懐っこい人や他の犬と仲良く接することができます。
甘えん坊飼い主の愛情を強く求めます。
賢いしつけがしやすい犬種です。
警戒心が強い知らない人や犬には吠えることがあります。

上記は一般的なマルチーズの性格であり、個体差があります。それぞれの性格をよく理解し、適切なしつけと愛情を注ぐことで、マルチーズとの幸せな生活を送ることができます。

マルチーズをお迎えする方法

マルチーズとの素敵な出会いを求めて、様々な方法があります。それぞれの特徴、メリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。

ペットショップから迎える

ペットショップは、子犬のマルチーズに直接会って触れ合うことができるため、性格や健康状態をある程度確認できる点がメリットです。また、様々なグッズやフードも同時に購入できるため、初めて犬を飼う方にとって便利です。しかし、ペットショップでの購入は、ブリーダーから迎えるよりも価格が高くなる傾向があります。また、子犬の生育環境によっては、社会化が不足している場合もあるため、注意が必要です。

ペットショップを選ぶ際には、清潔で適切な飼育環境が整っているか、スタッフが犬の健康管理について適切な知識を持っているかを確認することが重要です。

ブリーダーから迎える

ブリーダーから迎えるメリットは、血統が明確で、特定の遺伝性疾患のリスクを低減できる可能性があることです。また、ブリーダーはマルチーズの繁殖に精通しているため、健康管理や飼育に関するアドバイスを受けることができます。一方で、ブリーダーによっては飼育環境が劣悪な場合もあるため、事前に見学し、子犬の親犬の状態や飼育環境を確認することが重要です。また、ペットショップと比較すると、ブリーダーを見つけるまでに時間と手間がかかる場合があります。

優良なブリーダーを見つけるためには、インターネットで検索したり、犬種クラブに問い合わせたりする方法があります。 ブリーダーとのコミュニケーションを密に取り、疑問点や不安な点を解消してから迎えるようにしましょう。

保護犬として迎える

保護犬として迎えることは、新しい家族を必要としているマルチーズに愛情を注ぐことができる素晴らしい選択です。保護施設には様々な年齢や性格のマルチーズがおり、自分に合ったパートナーを見つけることができます。保護犬を迎えることで、殺処分を減らすことにも貢献できます。一方で、保護犬は過去のトラウマや健康上の問題を抱えている場合があるため、飼育には根気と理解が必要です。また、子犬ではなく成犬の場合、既に性格が形成されているため、しつけに苦労する可能性もあります。

保護犬を迎える際には、保護施設のスタッフとよく相談し、犬の性格や健康状態、飼育上の注意点などを確認することが大切です。 試用期間を設けている施設もあるため、実際に一緒に生活してみて相性を確認することも可能です。

それぞれの特徴・メリットとデメリット

方法メリットデメリット
ペットショップ子犬に会える、グッズ購入が容易価格が高い、社会化不足の可能性
ブリーダー血統が明確、飼育アドバイス飼育環境の確認が必要、時間と手間がかかる
保護犬命を救える、多様な年齢と性格過去のトラウマ、健康問題の可能性

どの方法でマルチーズを迎える場合でも、迎える前に十分な準備と情報収集を行い、責任を持って生涯大切に飼育することを心に留めておきましょう。

マルチーズのしつけ

マルチーズは賢い犬種なので、正しい方法で根気強くしつけを行えば、様々なことを覚えることができます。甘やかしすぎるとわがままになってしまうこともあるので、子犬の頃からしっかりとしつけることが大切です。一貫性のある態度で、褒めて伸ばすことを意識しましょう。

子犬の時期のしつけ

子犬の時期は、社会化期と重なるため、様々な経験をさせることが重要です。この時期に適切なしつけを行うことで、成犬になった後の問題行動を予防することができます。

社会化トレーニングの重要性

社会化トレーニングとは、子犬の時期に様々な人をはじめ、犬、音、環境などに慣れさせるトレーニングです。この時期に多くの経験をさせることで、将来臆病な性格になったり、攻撃的な行動をとったりするのを防ぐことができます。

具体的には、以下の様な経験をさせることが重要です。

  • 様々な年齢層の人と触れ合わせる
  • 他の犬と安全に遊ばせる
  • 様々な音に慣れさせる(掃除機、雷、車の音など)
  • 様々な場所に連れて行く(公園、動物病院、ペットショップなど)

参照:みんなのどうぶつ病気大百科 しつけ

トイレトレーニング

トイレトレーニングは、子犬を迎えてまず始めに行うしつけの一つです。成功したら褒めて、失敗しても叱らずに、根気強く続けることが大切です。

トイレトレーニングのコツは以下の通りです。

  • 決まった場所にトイレシートを敷く
  • 食後、睡眠後、遊んだ後など、排尿・排便しそうなタイミングでトイレに連れて行く
  • トイレで排尿・排便ができたら、すぐに褒める
  • 失敗しても叱らない

無駄吠え対策

マルチーズは無駄吠えしやすい犬種と言われています。原因を特定し、適切な対策を行うことが重要です。

原因対策
寂しさ・不安一緒に遊んであげる時間を増やす、留守番 の時、オモチャ を与える
要求吠え要求に応じない、無視をする
警戒心吠える対象に慣れさせる
恐怖恐怖心を取り除く

噛み癖対策

子犬の時期は、歯の生え変わりで歯茎がかゆいため、咬みクセが出やすいです。咬んではいけないものを教えて、子犬には噛み応えのあるおもちゃを与えましょう。

おすわり・待て・伏せ

基本的なコマンドである「おすわり」「待て」「伏せ」は、根気強く、繰り返し練習することで、必ず覚えることができます。おやつを使って覚えさせるのも効果的です。

これらのコマンドを教えることで、愛犬とのコミュニケーションが深まり、信頼関係を築くことができます。また、様々な場面で役立つので、必ず教えておきましょう。

参照:MyBESTiee

マルチーズのお手入れ方法

マルチーズは純白の美しい被毛が特徴的な犬種です。その美しさを保つためには、日頃のお手入れが欠かせません。ここでは、マルチーズのお手入れ方法について、ブラッシング、シャンプー、トリミング、耳掃除、歯磨き、肛門腺絞りの6つの項目に分けて詳しく解説します。

ブラッシング

マルチーズの被毛は長いため、毎日のブラッシングが毛玉やもつれを防ぐことに大切です。特に、耳の後ろ、脇の下、内股などは毛玉ができやすいので丁寧にブラッシングしましょう。スリッカーブラシコームを併用することで、ブラッシングが丁寧になり、皮膚の血行促進にも効果的です。

参照:ブリーダーナビ

ブラッシングの頻度

理想的には毎日ブラッシングを行うのがベストです。少なくとも週に3回は行い、被毛の状態をチェックしましょう。

ブラッシングの方法

毛の流れに沿って優しくブラッシングします。毛玉やもつれがある場合は、無理に引っ張らず、スリッカーブラシで少しずつほぐしていきます。

シャンプー

シャンプーは、被毛の汚れや臭いを落とすだけでなく、皮膚の健康維持にも役立ちます。子犬の場合は、ワクチン接種が完了してからシャンプーを始めましょう。成犬の場合は、月に1~2回を目安に行います。皮膚が乾燥しやすい場合は、回数を減らしても構いません。シャンプー後は、しっかりと乾かすことが重要です。生乾きの状態だと、皮膚病の原因となる可能性があります。

参照:マルチーズのシャンプーは自宅でできる?

シャンプーの選び方

マルチーズのような長毛種には、被毛のもつれを防ぎ、つやを与える効果のあるシャンプーがおすすめです。涙やけが気になる場合は、涙やけ対策用のシャンプーも市販されています。

トリミング

トリミングは、被毛を美しく整えるだけでなく、衛生面を保つ上でも重要です。プロのトリマーに依頼するのが一般的ですが、自宅で部分的にカットすることも可能です。特に、目や口周りの毛は伸びすぎると視界を遮ったり、食事の際に邪魔になったりするため、こまめにカットしましょう。

トリミングの頻度

トリミングサロンに依頼する場合は、1~2ヶ月に1回が目安です。自宅で部分的にカットする場合は、必要に応じて行います。

耳掃除

マルチーズは耳の垂れた犬種のため、耳垢が溜まりやすく、外耳炎になりやすい傾向があります。週に1~2回を目安に、専用のイヤーローションを使って耳掃除を行いましょう。綿棒は耳の奥を傷つける可能性があるため、使用は控えましょう。

参照:みんなのブリーダー

歯磨き

歯周病は、歯を失うだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。毎日歯磨きをする習慣をつけ、歯垢や歯石の付着を防ぎましょう。犬用の歯ブラシと歯磨き粉を使用します。

参照:hotto me

肛門腺絞り

肛門腺は、肛門の両脇にある分泌腺で、独特の臭いを持つ分泌液を排出します。通常は排便時に自然と排出されますが、小型犬は排出されにくい傾向があります。肛門腺が詰まると炎症を起こす可能性があるため、定期的に絞ってあげる必要があります。月に1回を目安に行いましょう。自信がない場合は、動物病院やトリミングサロンでお願いしましょう。

参照:みんなのどうぶつ病気大百科

お手入れ項目頻度注意点
ブラッシング毎日(最低週3回)毛玉やもつれに注意
シャンプー月1~2回皮膚の状態に合わせて調整、しっかり乾かす
トリミング1~2ヶ月に1回目や口周りの毛はこまめにカット
耳掃除週1~2回綿棒の使用は控え、専用のイヤーローションを使用
歯磨き毎日犬用の歯ブラシと歯磨き粉を使用
肛門腺絞り月1回自信がない場合は動物病院やカットサロンに依頼

以上、マルチーズのお手入れ方法について解説しました。これらのケアを適切に行うことで、マルチーズの健康と美しさを保ち、快適な生活を送ることができます。

マルチーズの食事

マルチーズの健康を維持し、長く一緒に暮らすためには、適切な食事を与えることが重要です。ここでは、マルチーズの食事について、ドッグフードの選び方から手作りごはんの注意点、適切な食事量、おやつについてまで詳しく解説します。

ドッグフードの選び方

ドッグフードを選ぶ際には、マルチーズの年齢、健康状態、活動量に合わせたものを選ぶことが大切です。子犬期、成犬期、シニア期で必要な栄養素が異なるため、各ライフステージに合わせたフードを選びましょう。また、アレルギーを持っている場合は、アレルギー対応のフードを選ぶ必要があります。

ドッグフードの種類は大きく分けて、ドライフード、ウェットフード、セミモイストフードの3種類があります。

種類特徴メリットデメリット
ドライフード水分含有量が少なく、カリカリとした食感保存性が高い、歯石の予防になる水分が少ないため、水を十分に与える必要がある
ウェットフード水分含有量が多く、柔らかい食感食欲がない時にも食べやすい、水分補給ができる保存性が低い、歯石がつきやすい
セミモイストフードドライフードとウェットフードの中間的な水分量適度な水分が含まれている、嗜好性が高い保存性が低い、添加物が含まれている場合がある

ドッグフードの品質を見極めるには、パッケージに記載されている原材料名や成分表示を確認することが重要です。AAFCO(米国飼料検査官協会)の基準を満たしているかも確認しましょう。また、グレインフリーやグルテンフリーなど、特定の原材料を除去したフードもあります。愛犬の状態に合わせて最適なものを選びましょう。

おすすめのドッグフードの選び方についてはこちらの記事も参考にしてください inunavi

手作りごはんの注意点

マルチーズに手作りごはんを与える場合は、栄養バランスに注意することが重要です。犬に必要な栄養素が不足したり、過剰に摂取したりすると、健康に悪影響を与える可能性があります。必ず獣医師やペット栄養管理士に相談し、レシピを作成してもらいましょう

また、食材にも注意が必要です。犬に与えてはいけない食材(ネギ類、チョコレート、ぶどうなど)は絶対に与えないようにしましょう。生の肉や魚は食中毒の危険があるため、十分に加熱してから与えましょう。

手作りごはんのメリット・デメリット、注意点についてはこちらの記事も参考にしてください。

参照:犬の手作りごはんを完全解説|おすすめレシピも紹介

適切な食事量と回数

マルチーズの食事量は、年齢、体重、活動量によって異なります。ドッグフードのパッケージに記載されている給与量を目安に、愛犬の状態に合わせて調整しましょう。1日に与える食事の回数は、子犬の場合は3~4回、成犬の場合は1~2回が目安です。

肥満に注意

マルチーズは肥満になりやすい犬種です。食事量が多すぎたり、おやつを与えすぎたりすると、肥満につながる可能性があります。適正体重を維持するために、食事量と運動量を適切に管理しましょう。肥満は様々な病気のリスクを高めるため、注意が必要です。

おやつについて

おやつは、しつけのご褒美やコミュニケーションツールとして有効ですが、与えすぎると肥満の原因になります。主食のドッグフードの1割程度を目安に与え、与えすぎないように注意しましょう。また、犬用のおやつを選ぶようにし、人間が食べるお菓子などは与えないようにしましょう。ジャーキーなどの硬いおやつは歯石の予防にもなりますが、与えすぎると逆効果になる場合があるので注意が必要です。

犬に与えても良いおやつ、与えてはいけないおやつについてはこちらの記事も参考にしてください。

参照:みんなのどうぶつ病気大百科

マルチーズの健康

マルチーズは比較的小さな犬種であり、遺伝的にかかりやすい病気がいくつかあります。健康で長生きしてもらうためには、日頃から健康管理に気を配り、早期発見・早期治療を心がけることが重要です。また、かかりやすい病気を知っておくことで、予防策を講じることもできます。

かかりやすい病気

マルチーズがかかりやすい病気には、以下のようなものがあります。

病気症状治療法
流涙症涙やけ、目の周りの炎症点眼薬、手術
膝蓋骨脱臼跛行、関節の痛み、歩き方の異常サポーター、手術
気管虚脱咳、呼吸困難、チアノーゼ内服薬、手術
白内障視力低下、水晶体の白濁点眼薬、手術
緑内障眼圧上昇、視力低下、眼痛点眼薬、手術
門脈シャント発育不良、神経症状、消化器症状内服薬、手術
水頭症頭部肥大、神経症状、運動障害内服薬、手術
歯周病口臭、歯肉炎、歯のぐらつき歯石除去、抜歯

定期的な健康診断の重要性

マルチーズは、定期的な健康診断を受けることで、病気を早期に発見し、治療を開始することができます。特にシニア期に入ったマルチーズは、若い頃よりも病気にかかりやすくなるため、健康診断の頻度を増やすことが推奨されます。健康診断では、身体検査、血液検査、尿検査、レントゲン検査などを行います。獣医師と相談し、愛犬に合った健康診断プランを立てましょう。

健康診断の頻度

  • 7歳未満: 年1回
  • 7歳以上: 半年に1回

動物病院の選び方

動物病院を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

  • 自宅からの距離:通いやすい場所にあるか
  • 診療時間:自分のライフスタイルに合っているか
  • 設備:必要な検査機器が揃っているか
  • 獣医師の対応:丁寧で親身になってくれるか
  • セカンドオピニオン:他の獣医師の意見も聞けるか
  • 費用:明確な料金設定になっているか

信頼できる動物病院を見つけることは、マルチーズの健康を守る上で非常に重要です。口コミや評判なども参考にしながら、自分に合った動物病院を選びましょう。

マルチーズとの暮らし方

マルチーズと快適に暮らすためには、彼らの特徴を理解し、適切な環境を整えることが重要です。必要なアイテムから日々のケア、留守番や旅行時の対応まで、マルチーズとの暮らし方のポイントを詳しく解説します。

必要なアイテム

マルチーズを迎える前に、以下のアイテムを準備しておきましょう。

アイテム説明選び方のポイント
ケージマルチーズの安全な居場所。体格に合ったサイズを選ぶ。
ベッドケージ内に設置し、快適な睡眠をサポート。ふわふわで肌触りの良い素材を選ぶ。
トイレトレー・トイレシートトイレトレーニングに必須。消臭効果の高いものを選ぶ。
食器食事と水用にそれぞれ用意。安定感のあるものを選ぶ。
首輪・リード散歩に必須。子犬の成長に合わせて調整できるものを選ぶ。
ブラシ毎日のブラッシングに。被毛に合わせた種類を選ぶ。スリッカーブラシやピンブラシがおすすめ。
シャンプー・リンス定期的なシャンプーに。低刺激のものを選ぶ。
おもちゃ遊びやストレス解消に。安全な素材でできたものを選ぶ。
キャリーバッグ動物病院への通院時や災害時に。通気性が良く、安定感のあるものを選ぶ。

散歩の頻度と時間

マルチーズは小型犬ですが、適度な運動が必要です。1日2回、それぞれ30分程度の散歩を目安にしましょう。暑い時期や寒い時期は、散歩の時間を短縮したり、時間をずらしたりするなどの工夫が必要です。また、アスファルトの照り返しで肉球が火傷する可能性があるので、夏場の散歩は特に注意が必要です。

参照:ブリーダーナビ

留守番をさせる際の注意点

マルチーズは飼い主と過ごすことを好む犬種なので、長時間の留守番はストレスの原因になることがあります。ひどい場合には誤飲の事故や家具を破壊することにつながります。留守番させる際は、安全で快適な環境を整え、お留守番前に十分に遊んであげるケージの中にお気に入りのおもちゃを入れておくなどの工夫をしましょう。また、室温管理にも気を配り、熱中症や低体温症にならないように注意が必要です。

参照:AMILIE

多頭飼いについて

マルチーズは他の犬や猫とも比較的仲良く暮らすことができます。多頭飼いを検討する際は、先住犬性格年齢性別などを考慮し、相性を確認することが大切です。段階的に対面させるなど、時間をかけて慣れさせていくことが重要です。

旅行に行く際の預け先

旅行などでマルチーズを連れて行けない場合は、ペットホテルやペットシッター、友人や家族に預けるなどの方法があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、マルチーズにとって最適な預け先を選びましょう。事前に預け先に連絡を取り、予約をしておくことが重要です。また、ワクチン接種証明書健康診断書などの必要書類を準備しておきましょう。

参照: みんなのブリーダー

マルチーズを迎える際の費用

マルチーズを家族に迎えるにあたっては、初期費用だけでなく、毎月の維持費についても事前にしっかりと把握しておくことが大切です。以下では、マルチーズを迎える際にかかる費用について、初期費用と毎月の維持費に分けて詳しく解説します。

初期費用

初期費用は、マルチーズをお迎えする際に最初に必要となる費用のことです。具体的には、以下のような項目が挙げられます。

項目費用相場備考
購入費用20万円~40万円ペットショップやブリーダーによって価格が大きく変動します。血統や毛色、月齢によっても異なります。
ケージ5,000円~20,000円マルチーズの体格に合った適切なサイズのケージを選びましょう。
ベッド3,000円~10,000円季節に合わせた素材のベッドを用意してあげましょう。
トイレトレー・トイレシート2,000円~5,000円トイレトレーニングに欠かせないアイテムです。
食器1,000円~5,000円食べやすい高さの食器を選びましょう。
首輪・リード2,000円~5,000円散歩に必要なアイテムです。子犬のうちは、成長に合わせて買い替える必要があるかもしれません。
キャリーバッグ5,000円~15,000円動物病院への通院時などに必要です。
ブラシ1,000円~5,000円マルチーズの美しい被毛を維持するために必須のアイテムです。
シャンプー・リンス1,000円~3,000円子犬用の低刺激のものを選びましょう。
ワクチン接種費用10,000円~20,000円混合ワクチンと狂犬病ワクチンの接種が必要です。
マイクロチップ装着費用5,000円~10,000円迷子対策に有効です。登録手続きも忘れずに行いましょう。

初期費用は合計で約25万円~50万円程度になります。ペットショップやブリーダーによって販売価格が異なるため、事前に確認しておきましょう。また、マイクロチップの装着は義務化されているため、必ず装着しましょう(環境省)。

毎月の維持費

毎月の維持費は、フード代やトイレシート代、トリミング代など、継続的に発生する費用のことです。具体的には、以下のような項目が挙げられます。

項目費用相場備考
ドッグフード3,000円~5,000円年齢や体質に合ったフードを選びましょう。
おやつ1,000円~3,000円与えすぎに注意しましょう。
トイレシート1,000円~2,000円使用頻度によって費用は変動します。
トリミング5,000円~10,000円1~2ヶ月に1回程度のトリミングが必要です。
おもちゃ1,000円~3,000円定期的に新しいおもちゃを与えて、マルチーズの遊び心を刺激してあげましょう。
フィラリア予防薬500円~1,000円/月蚊の媒介によって感染するフィラリアを予防するために、毎月投与が必要です。
ノミ・ダニ予防薬500円~1,000円/月ノミやダニの寄生を防ぐために、毎月投与が必要です。
医療費(定期健診、病気・ケガ)変動ペット保険への加入を検討しておくと安心です。

毎月の維持費は合計で約12,000円~25,000円程度になります。病気やケガをした場合は、高額な医療費がかかる場合があるので、ペット保険への加入を検討しておきましょう。

参照:ペット保険比較

マルチーズを迎えるにあたっては、初期費用と毎月の維持費を合わせて、生涯にわたってどれくらいの費用がかかるのかを事前にしっかりと見積もっておくことが大切です。上記の情報はあくまで目安であり、個体差や飼育環境によって費用は変動します。余裕を持った資金計画を立て、マルチーズとの幸せな生活を送りましょう。

まとめ

この記事では、マルチーズの飼い方について、性格・しつけ・お手入れ方法などを中心に詳しく解説しました。マルチーズは、純白の被毛と愛らしい容姿が魅力的な犬種です。人懐っこく甘えん坊な性格で、飼い主との強い絆を築きます。一方で、警戒心が強く、吠えやすい一面もあるため、子犬の頃からの適切なしつけが重要です。

マルチーズを迎える際には、ペットショップ、ブリーダー、保護犬など、様々な選択肢があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。毎日のブラッシングや定期的なトリミング、適切な食事、健康管理など、マルチーズの健康と幸せを守るためには、飼い主の責任と愛情が不可欠です。マルチーズとの暮らしは、喜びと愛情に満ちた日々となるでしょう。この記事が、これからマルチーズを家族に迎えようと考えている方、あるいは既にマルチーズと暮らしている方の参考になれば幸いです。

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