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カニーンヘン・ダックスフント完全ガイド!性格・大きさ・寿命・飼い方・価格まで徹底解説

カニーンヘン・ダックスフントの購入を検討している方、すでに家族に迎えている方必見!
この記事では、カニーンヘン・ダックスフントの性格・飼い方・寿命・販売価格まで、カニーンヘン・ダックスフントの魅力を紹介します。
カニーンヘン・ダックスフントとの幸せな暮らしを実現するために、必要な情報を全て詰め込んだ完全ガイドです。

目次

カニーンヘン・ダックスフントってどんな犬?

カニーンヘン・ダックスフントは、ドイツ原産の犬種であるダックスフントサイズバリエーションの一種で、最も小さいサイズです。胴長短足の愛らしい体型と人好きで遊び好きな性格は、家庭犬として世界で愛されています。
元々はアナウサギなどの小型獣を狩るために改良された猟犬で、「カニンヘン」はドイツ語で「うさぎ」という意味を持ちます。

ダックスフントの歴史

Deutscher Teckelklub

ダックスフントの歴史は古く、15世紀頃のドイツにまで遡ります。当時、アナグマなどの小型獣を狩るために、穴の中にも入れる猟犬として誕生したのがダックスフントです。その後、用途に合わせてスタンダード・ミニチュア・カニーンヘンの3つのサイズが繁殖されました。カニーンヘンは最も小型で、アナウサギやネズミなどの狭い穴にも入れるように改良された結果です。
1885年以降アメリカでも人気となり、以降世界中で愛される犬種となりました。現在は日本でも人気が高く、多くの愛好家が存在します。

参考/American Kennel Club

カニーンヘン・ダックスフントの大きさ・体重

胴長短足の体形が特徴的なダックスフントは、スタンダード・ミニチュア・カニーンヘンの3つのサイズに分類されます。カニーンヘン・ダックスフントはその中でも最も小さいサイズで、胸囲は30cm以下・体重は3.5kg以下が理想とされています。

ダックス サイズ分類
参考/Deutscher Teckelklub

上記はあくまで協会が定める理想サイズです。仔犬時の血統書にカニーンヘンと明記されていても、成長したサイズが各協会の規定とする体型と異なることもあります。

カニーンヘン・ダックスフントの性格

カニーンヘン・ダックスフントは、活発で遊び好き、そして人好きで賢いという魅力的な性格です。しかし、その一方で見知らぬ人には警戒心が強く、頑固な一面も持ち合わせています。これらの性格特性を理解することで、より良い関係を築き、愛犬との生活をより豊かにすることができます。

明るく遊び好き

カニーンヘン・ダックスフントは、非常に活発で遊び好きな性格です。おもちゃで遊ぶことや、飼い主と追いかけっこをするのが大好きです。小型犬ながらも、運動能力は高く十分な運動量が必要です。
好奇心旺盛で、新しいものや場所に対して興味津々です。そのため、散歩中に様々な刺激を与えてあげることで、好奇心を満たし、心身ともに健康な状態を保つことができます。

賢くしつけやすい

カニーンヘン・ダックスフントは、賢く学習能力が高い犬種です。飼い主の指示をよく理解し、それに従おうとするため、比較的しつけやすい犬種と言えるでしょう。
ただし、間違ったしつけをしてしまうと修正するのが難しくなる場合もあります。猟犬の習性から吠え声が大きく、無駄吠えを覚えやすい犬種でもあるため、子犬の頃から根気強く一貫性のあるしつけを行うことが重要です。

警戒心が強い一面も

カニーンヘン・ダックスフントは、警戒心が強い一面も持ち合わせています。知らない人や犬に対しては、吠えたり、唸ってしまうこともあるでしょう。これは、元来ダックスフントが狩猟犬として活躍していた歴史に由来するものです。番犬としての役割も果たせる一方で、過度な警戒心は問題行動につながる可能性もあります。そのため、子犬の頃から様々な人や犬と触れ合わせる社会化を学ばせることが重要です。

これらの性格特性は個体差があり、すべてのカニーンヘン・ダックスフントに当てはまるわけではありません。しかし、これらの特徴を理解しておくことで、愛犬との生活をよりスムーズに送ることができるでしょう。

カニーンヘン・ダックスフントの平均寿命

カニーンヘン・ダックスフントの寿命は、平均14歳と言われています。超小型犬(体重5㎏以下)の平均寿命が13.8歳程度であることを考えると、カニーンヘン・ダックスフントも平均的な寿命を持っていると言えるでしょう。
しかし、個体差や飼育環境、遺伝的な要素などによって寿命は大きく変動します。中には20歳近くまで長生きする子もいます。
参考/犬種別の平均寿命を調査:アニコム損害保険株式会社

カニーンヘン・ダックスフントの飼い方

カニーンヘン・ダックスフントを家族に迎えるにあたって、必要な準備と日々のケア、しつけについて詳しく解説します。愛情と責任を持って、カニーンヘン・ダックスフントとの生活を楽しみましょう。

必要な飼育用品

快適で安全な生活環境を整えるために、以下の飼育用品を揃えましょう。

ケージ

カニーンヘン・ダックスフントは活発な犬種ですが、安全な休息場所としてケージは必要です。体格に合った適切なサイズを選びましょう。子犬の頃からケージに慣れさせておくことで、安心して過ごせる場所になります。

ベッド

ケージの中に置くベッドは、段差のない柔らかく快適なものを選びましょう。清潔に保てる洗濯できる素材がおすすめです。季節に合わせて、夏は涼しく冬は暖かい素材のベッドを用意してあげるのも良いでしょう。

食器

食べやすい高さの食器を選びましょう。早食いをしやすい犬種なので、早食い防止食器などを選ぶのも良いでしょう。ステンレス製や陶器製など、洗いやすく清潔に保ちやすい素材がおすすめです。

首輪・リード

散歩に欠かせない首輪とリードは、子犬の頃から装着に慣れさせておきましょう。サイズ調整ができるものを選び、成長に合わせて調整することが重要です。腰に負担がかからないよう、ハーネスを使用するのもおすすめです。

トイレ用品

トイレシートやトイレトレーなど、清潔に保てるものを選びましょう。排泄の失敗はよくあることなので、叱らずに根気強くトイレトレーニングを進めていきましょう。

おもちゃ

遊び好きのカニーンヘン・ダックスフントには、様々な種類のおもちゃを用意してあげましょう。噛むおもちゃは、ストレス解消や歯の健康維持にも役立ちます。猟犬の名残から、穴掘りや何かに潜ることも好きな犬種です。おもちゃを隠してみたりなどの遊びも好奇心を刺激でき、満足感を与えることができます。

毎日のケア

定期的なブラッシングやシャンプー、耳掃除、歯磨き、爪切りなどのケアは、健康維持に欠かせません。
特に、ダックスフントは耳が垂れているため、外耳炎になりやすい傾向があります。こまめな耳掃除で清潔を保ちましょう。
歯周病予防のためにも歯磨きは毎日行うのが理想です。歯垢が歯石に変化するのは3日~5日です。毎日の歯磨きが難しい場合は、3日に1回の歯磨きを目標にしてみましょう。
被毛のケア については、スムースヘア、ロングヘア、ワイヤーヘアの被毛の種類によって適切なブラッシングを行う必要があります。特にロングヘアは毛玉になりやすいので、毎日のブラッシングが欠かせません。

ケア項目頻度注意点
ブラッシング毎日スムースヘア、ロングヘア、ワイヤーヘアの被毛の種類によって適切なブラシを選びましょう。
シャンプー月1~2回程度犬用のシャンプーを使用し、すすぎ残しがないように丁寧に洗いましょう。
耳掃除週1回程度専用のイヤーローションを使用し、優しく汚れを拭き取ります。
歯磨き毎日もしくは3日に1回歯垢や歯石の付着を防ぐために、犬用の歯ブラシと歯磨き粉を使用しましょう。
爪切り月1~2回程度血管を切らないように注意し、必要に応じて動物病院で切ってもらいましょう。

食事

健康維持のために、適切な食事は非常に重要です。

ドッグフードの選び方

栄養価の高いバランスの取れた食事は、健康維持に不可欠です。高品質なドッグフードを選び、年齢や体質に合わせた適切な量を与えましょう。
特に肥満には注意が必要です。胴長短足の体型は、腰に負担がかかりやすいため、適正体重を維持することがとても大切です。
手作り食を与える場合は、栄養バランスに注意し、獣医師に相談しながら進めるのが良いでしょう。

食事の回数と量

子犬は1日に3~4回成犬は1日2回に分けて食事を与えましょう。空腹で嘔吐してしまう場合は、1回の食事量を減らし、食事回数を増やして空腹時間を減らしてあげるのが有効です。肥満を防ぐためにも、パッケージに記載されている給与量を参考に、1日の適正量を守りましょう。

運動

適度な運動は、肥満防止ストレス解消にも繋がります。ただし、ダックスフントは椎間板ヘルニアになりやすい犬種であるため、段差の激しい場所での運動やジャンプは避け、平地での散歩を中心とした適度な運動を心がけましょう。

散歩の頻度と時間

1日2回、それぞれ30分程度の散歩を心がけましょう。運動不足はストレスの原因にもなるため、できるだけ毎日欠かさず散歩に連れて行きましょう。

適切な運動量

年齢や健康状態に合わせて、適切な運動量を調整しましょう。激しい運動は、椎間板ヘルニアのリスクを高める可能性があるので注意が必要です。

しつけ

子犬の頃から基本的なしつけを行うことで、問題行動を予防し、共に暮らす上でのルールを理解させましょう。

基本的なしつけ

「おすわり」「待て」「ふせ」「来い」などの基本的なコマンドは必ず教えましょう。おやつを用いたりなどの褒めて伸ばす方法で、子犬の頃から身につけさせておくことが大切です。

トイレトレーニング

指定された場所で排泄できるように、トイレトレーニングを行いましょう。成功したら褒めて、失敗しても叱らずに優しく教えましょう。

無駄吠え対策

カニーンヘン・ダックスは、吠え声が大きく一度習慣化してしまうと、無駄吠えを覚えやすい犬種です。
子犬の頃から無駄吠えに対するしつけはしっかりと行いましょう。
無駄吠えがひどい場合は、原因を探り適切な対策を取りましょう。強く低い声で一声コマンドを出す・要求吠えには絶対に応えずに無視をする・吠えるのをやめたら褒めるなど、状況に応じて対応しましょう。

社会性

警戒心が強いカニーンヘン・ダックスフントは、知らない犬や人に対して攻撃的な態度を示すことがあります。子犬の頃から様々な人や犬と触れ合わせることで、社会性を身につけることができます。ドッグランや散歩などで他の犬と交流させたり、来客時にも適切な対応を教えたりすることで、穏やかな性格に育てることができます。

病気

カニーンヘン・ダックスフントに起こりやすい病気として、椎間板ヘルニアや外耳炎、進行性網膜萎縮症など があります。

かかりやすい病気

疾患名症状
椎間板ヘルニア椎間板が脊髄を圧迫することで、神経がダメージを受け、下半身の傷みや麻痺を引き起こす。重症の場合命に関わる。
外耳炎耳の中に菌やカビが繁殖し、痒みや痛みを引き起こす。
進行性網膜萎縮症網膜が徐々に薄くなり視力が低下し、最終的に失明する。
胃腸捻転胃腸にガスや液体が溜まり、腹部が膨張。嘔吐を繰り返し胃の壊死や腹膜炎を引き起こす。未治療の場合命に関わる。
参考/犬との暮らし大百科:アニコム損害保険

予防と対策

病気の中には、予防策を講じることで発症リスクを軽減できる疾患もあります。

  • 椎間板ヘルニア : 階段などの上下運動を避ける・抱き上げる際には腰を支える・体重管理など
  • 外耳炎 : こまめな耳掃除・シャンプー後にはしっかりと耳の中の水気を拭き取るなど
  • 胃腸捻転 : 1回の食事量を減らし食事回数を小分けにする・早食い防止の食器を使うなど

日常生活での予防の他、動物病院での定期的な健康診断は、病気の早期発見・治療に繋がるため非常に重要です。
年に1回動物病院で健康診断を受け、必要に応じて検査を行いましょう。特にシニア期に入った犬は、健康状態の変化に気付きにくくなるため、半年に1回の健康診断が推奨されます。

これらのポイントを踏まえ、愛犬に愛情を注ぎながら適切な飼育環境を整えることで、カニーンヘン・ダックスフントとの楽しい生活を送ることができます。

カニーンヘン・ダックスフントの価格相場

カニーンヘン・ダックスフントの価格は、その血統、毛色、月齢、ブリーダーやペットショップの販売方針などによって大きく変動します。カニーンヘン・ダックスフントの価格は、血統や毛色、月齢など様々な要因だけでなく、各ブリーダーや各ペットショップでも価格は大きく変動すします。

2024年11月現在のおおよその価格相場は下記の通りです。

購入先価格相場
ブリーダーから購入する場合12万円~59.9万円
ペットショップから購入する場合3.3万円~42.6万円
参考/みんなのブリーダー
Coo&RIKU

価格の安さだけで選ぶのではなく、子犬の健康状態や飼育環境などをしっかり確認することが大切です。

ブリーダーから購入する場合

ブリーダーから購入する場合、ペットショップよりも高額になることが多くあります。
チャンピオン犬の血統を受け継いでいたり、珍しい毛色の場合は、さらに高額になることもあります。
ブリーダーから購入するメリットは、子犬の両親犬を見ることができ、血統や性格、健康状態などを詳しく知ることができる点です。また、飼育に関するアドバイスをブリーダーから教えてもらえることもメリットの一つです。

信頼できるブリーダーを見つけるためには、以下の点に注意しましょう。

  • 子犬の飼育環境が清潔で適切であるか
  • 子犬の健康状態が良いか
  • 親犬を見せてもらえるか
  • 飼育に関する適切なアドバイスをしてくれるか

以下のサイトでブリーダーを探すことができます。
みんなのブリーダー

ペットショップから購入する場合

ペットショップでペットを購入する場合のメリットは、様々な犬種の中から選ぶことができ、すぐに子犬を迎え入れることができる点です。ただし、子犬の両親犬の情報が得られない場合や健康状態が不確かなことがデメリットです。

信頼できるペットショップを見つけるためには、以下の点に注意しましょう。

  • 子犬の飼育環境が清潔で適切であるか
  • 子犬の健康状態が良いか
  • 飼育に関する適切なアドバイスをしてくれるか
  • 生体保証の内容が明確であるか

価格以外の費用

カニーンヘン・ダックスフントを迎える際には、購入価格以外にも様々な費用がかかります。以下に主な費用をまとめました。

項目費用相場
ケージ5,000円~20,000円
ベッド3,000円~10,000円
食器1,000円~5,000円
首輪・リード2,000円~5,000円
トイレ用品1,000円~3,000円
おもちゃ1,000円~5,000円
ドッグフード2,000円~5,000円/月
ワクチン接種5,000円~10,000円/回
狂犬病予防注射3,000円~4,000円/年
フィラリア予防薬5,000円~10,000円/年
ノミ・ダニ予防薬3,000円~5,000円/年

これらの費用も考慮に入れて、計画的にカニーンヘン・ダックスフントを迎え入れましょう。

上記はあくまで目安です。具体的な費用は、それぞれの商品やサービスによって異なります。

まとめ

この記事では、カニーンヘン・ダックスフントについて、歴史、性格、大きさ、寿命、飼い方、価格までを解説しました。カニーンヘン・ダックスフントは、明るく遊び好きで賢くしつけやすい反面、警戒心が強い一面も持ち合わせています。
カニーンヘン・ダックスフントを迎えるにあたっては、飼育用品の準備だけでなく、毎日のケアや病気の知識、しつけの方法などを事前に理解しておくことが重要です。

愛情と責任を持って育てれば、かけがえのない家族の一員となるでしょう。
この記事がみなさんとって大切な愛犬と共に暮らす一助となれば幸いです。

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