フレンチ・ブルドッグの愛くるしい姿に心を奪われ、家族に迎えたいと考えていませんか?
つぶらな瞳、短い足、そして独特のしわ…その魅力は尽きません。しかし、実際にフレンチ・ブルドッグを飼うとなると、特徴や飼育方法、気を付けたい病気など…事前に知っておくべき情報がたくさんあります。この記事では、フレンチ・ブルドッグの魅力を徹底解剖し、飼育方法から気を付けたい病気、必要な準備まで解説しています。
フレンチ・ブルドッグとの幸せな暮らしを実現するために、ぜひこの記事を参考にしてください。
フレンチ・ブルドッグってどんな犬?
フレンチ・ブルドッグは、名前の通りフランスで誕生した犬種です。その愛嬌のある顔とコンパクトな体格で、世界中で人気となっています。
イングリッシュブルドッグが19世紀にフランスに渡り、パリの下町で熱心なブリーダーによりパグなどと異種交配させた結果、作出された犬種とされています。
祖先はモロシア犬種に由来すると云われており、イギリスのブルドッグの祖先やアラン(中世の大型獣猟犬種)、フランスのマスティフや小型タイプのマスティフ犬種とも関連があるなど、様々な説があります。
日本に渡ってきたのは20世紀の大正時代とされ、昭和初期には人気犬種となり国内での頭数を増やしました。
基本情報
項目 | 詳細 |
---|---|
大きさ | 体高:25~35cm程度 |
体重 | 8~14kg程度 |
被毛 | 短毛で滑らか |
カラー | フォーン、ブリンドル、パイド、ホワイトなど |
寿命 | 11.1歳 ※アニコム損保「家庭どうぶつ白書」2022年度集計より |
フレンチ・ブルドッグは小型~中型の犬種で、マンションやアパートでも飼育しやすいサイズです。
被毛は短くお手入れは比較的簡単です。さまざまなカラーバリエーションや模様があるので、各々が他にない個性を持っています。
寿命は、犬全体の平均寿命が14.2歳なのに対し少々短命です。しかしこれはあくまで目安なので、より長く一緒に過ごすことができるよう、かかりやすい病気などを把握し健康管理に気を配りましょう。
性格・特徴
フレンドリーで明るい
フレンチ・ブルドッグは、基本的に人や他の犬に対して友好的で社交的な性格をしています。初めて犬を飼う人にもおすすめの犬種です。
頑固な面や興奮しやすいといった特徴も持ち合わせているため、子犬のころから根気よくしつけをしていく必要があります。
遊び好き
フレンチ・ブルドッグは、遊び好きで活発なため飼い主とスキンシップをとることが大好きです。好奇心も旺盛で、おもちゃでもよく遊びます。一方で独占欲が強い面もあるので、おもちゃなどを咥えて離さない、唸るなどが見られる事も。遊びながら、主従関係を教えるしつけを取り入れていきましょう。
しつけのポイント
フレンチ・ブルドッグは賢い犬種ですが、頑固な一面も持ち合わせています。
しつけは根気強く、一貫性を持って行うことが重要。褒めて伸ばす方法が効果的です。子犬の頃から基本的なしつけをしっかりと行いましょう。吠え癖や噛み癖などの問題行動を防ぐためにも、早期のしつけが重要です。
力も強い犬種なので、お散歩ではリードコントロールをしっかりと行いましょう。
フレンチ・ブルドッグの飼育方法
フレンドリーで愛嬌たっぷりのフレンチ・ブルドッグですが、その独特な体格や性質から、飼育には他の犬種とは異なる配慮が必要です。健康で長生きしてもらうためには、適切な食事、運動、お手入れが欠かせません。ここでは、フレンチ・ブルドッグの飼育方法について詳しく解説します。
食事
フレンチ・ブルドッグは、アレルギーを含め皮膚疾患を起こしやすい犬種です。そのため、食事には特に気を配る必要があります。高品質なドッグフードを選び、アレルギー反応が出ないか注意深く観察しましょう。
ドッグフードの選び方
フレンチ・ブルドッグに適したドッグフードは、基本的には他の犬種同様総合栄養食を与えていれば栄養が不足することはほぼありません。
アレルギー対策として、良質なタンパク質を豊富に含む穀物不使用または低穀物のものを選ぶのも良いでしょう。人工添加物や着色料が少ないものを選ぶことが大切です。ラム肉、魚、鹿肉などはアレルゲンになりにくいとされています。肥満にも注意が必要な犬種なので、低カロリーの馬肉なども良いでしょう。
子犬には子犬用、成犬には成犬用、シニア犬にはシニア犬用など、それぞれのライフステージに合わせた栄養バランスのフードを選ぶことも忘れずに行いましょう。
食事の回数と量
子犬の場合は、1日に3~4回に分けて食事を与えます。食事をふやかさずに与えられるようになる5ヵ月~成犬になるまでに、1日2回にきりかえていきましょう。
肥満になりやすい犬種なので、食事の量は適正量を厳守します。ドッグフードのパッケージに記載されている給与量を参考に、愛犬の年齢、体重、運動量に合わせて調整しましょう。
アレルギーに注意
食物アレルギーは、フレンチ・ブルドッグによく見られる症状です。特定の食材に対して、皮膚のかゆみ、下痢、嘔吐などの症状が現れます。アレルギーが疑われる場合は、動物病院でアレルギー検査を受け、原因となる食材を特定しましょう。獣医師の指導のもと、アレルギー対応のドッグフードに切り替える必要があります。症状が出ている場合は自己判断せず必ず獣医師に相談しましょう。
運動
短頭種であるフレンチ・ブルドッグは、呼吸器系が弱く体温調整が苦手です。激しい運動は避けつつ、適切な運動をさせることが重要です。熱中症にも要注意の犬種なので、散歩に出かける時間や外の気温には十分気を付けましょう。
必要な運動量
フレンチ・ブルドッグに必要な運動量は、1日あたり30分~1時間程度の散歩です。夏場などで散歩の時間を短縮する場合は、室内での遊びを取り入れるのも良いでしょう。激しい運動は得意とせず呼吸器にも負荷がかかるので、適度な休憩をはさみながら、口を開けて「ゼーゼー」「ガーガー」と呼吸をしていないかをこまめに確認しましょう。
運動量や時間はあくまで目安ですので、愛犬の体力や運動量に合わせて調整することが大切です。
散歩の注意点
フレンチ・ブルドッグは熱中症になりやすいため、暑い時期の散歩は特に注意が必要です。涼しい時間帯を選び、こまめな水分補給を心掛けましょう。短頭種のため呼吸が荒くなりやすいので、休憩を挟みながらゆっくりと散歩することが大切です。アスファルトの照り返しで肉球が火傷する可能性もあるので注意が必要です。
お手入れ
フレンチ・ブルドッグは被毛が短いため、お手入れは比較的簡単です。しかし、皮膚のしわの間に皮脂や汚れが溜まりやすく、定期的なお手入れを必要とします。
お手入れ項目 | 頻度 | 方法 |
---|---|---|
ブラッシング | 週に1~2回 | ラバーブラシや獣毛ブラシを使って、全身をブラッシングします。 |
耳掃除 | 週に1回 | 専用のイヤークリーナーとコットンを使って、耳垢を優しく拭き取ります。 |
しわのお手入れ | 毎日 | 濡れタオルやウェットティッシュで、顔のしわの間を丁寧に拭きます。その後、乾いたタオルで水分を拭き取り、清潔に保ちます。 |
シャンプー | 月に1~2回 | 低刺激性の犬用シャンプーを使い、ぬるま湯で優しく洗います。シャンプー後は、しっかりと乾かすことが大切です。 |
爪切り | 月に1~2回 | 専用の爪切りを使って、血管を傷つけないように注意しながら切ります。 |
肛門腺絞り | 月に1回 | 肛門腺が詰まると炎症を起こす可能性があります。動物病院やトリミングサロンで定期的に絞ってもらうか、自分で絞る方法を獣医師に教えてもらいましょう。 |
上記は一般的なお手入れの目安です。愛犬の状態に合わせて頻度や方法を調整しましょう。不明な点があれば、獣医師やトリマーに相談することをおすすめします。
フレンチ・ブルドッグの気を付けたい病気
フレンチ・ブルドッグには、他犬種と比べてかかりやすい病気がいくつかあります。事前にどのような病気のリスクがあるのかを知っておくことで、早期発見・早期治療に繋がり、愛犬の健康を守ることができます。ここでは、フレンチ・ブルドッグが注意すべき代表的な病気を解説します。
呼吸器系の疾患
フレンチ・ブルドッグは短頭種のため、気道が狭く呼吸器系の疾患にかかりやすい傾向があります。
短頭種気道症候群
短頭種に多く発生する呼吸器疾患の総称です。
短頭種気道症候群を引き起こす構造的特徴や病気には以下のものが考えられています。
・外鼻孔狭窄
・扁桃の腫大
・軟口蓋過長
・喉頭や気管の虚脱 など
口と鼻を隔てている上の肉が垂れ下がってきて気道を狭くしてしまう軟口蓋過長は、いびきやガーガーという呼吸音が特徴です。気道が狭くなり、場合によっては閉塞して呼吸困難を引き起こすことも。症状が悪化すると、チアノーゼやしばしば失神を起こすこともあります。外科手術で軟口蓋を切除することで改善が期待できます。
激しい運動や興奮、高温多湿の環境を避ける、ハーネスを使用するなどの対策が重要です。
皮膚疾患
フレンチ・ブルドッグは皮膚疾患にも注意が必要です。代表的なものには以下の疾患があります。
アトピー性皮膚炎
アレルギー反応によって引き起こされる慢性の皮膚炎です。かゆみ、発赤、湿疹などの症状が現れます。適切な食事療法や薬物療法、薬用シャンプーなどで症状をコントロールすることが重要です。
皮膚糸状菌症
カビの一種である皮膚糸状菌(白癬菌)の感染によって引き起こされる皮膚病です。脱毛、フケ、皮膚の赤みなどの症状が現れます。抗真菌薬を用いた治療が必要です。
膿皮症
細菌感染によって引き起こされる皮膚の化膿性炎症です。皮膚の赤み、腫れ、痛み、かゆみ、膿疱などの症状が現れます。抗生物質による治療が必要です。
その他の疾患
股関節形成不全
フレンチブルドッグは遺伝的に骨の異常も多い犬種です。股関節形成不全は、発育期(1歳未満)の段階で骨と筋肉の成長スピードがかみ合わず、股関節にゆがみが出ることが原因のほとんどです。大腿骨が股関節の凹みにはまらなくなり、歩行や座り方に異常が出ます。関節炎を招くことから痛みを伴い、動くのを嫌がるようにもなってしまいます。
体重管理と運動制限が必要となります。
椎間板ヘルニア
フレンチ・ブルドッグは椎間板ヘルニアを発症しやすい犬種です。椎間板が変形・突出することで脊髄を圧迫し、痛みや麻痺を引き起こします。症状の程度によって、内科的治療(投薬、安静)または外科的治療が行われます。激しい運動やジャンプは避け、スロープなどを活用して、腰への負担を軽減することが大切です。
熱中症
短頭犬種であるフレンチブルドッグは暑さにとても弱い犬種です。熱中症のリスクは他の犬と比べて2倍と言われるほどです。熱中症は、脱水症状など一過性の症状を引き起こすだけでなく、進行すると体内組織や臓器の損傷を引き起こし、神経系の機能障害に陥ることもあります。最悪の場合は死亡してしまうことも少なくない恐ろしい疾患です。
口を開けて舌を出し荒い呼吸を繰り返している状態や元気消失は熱中症のサインです。頸や脇下などを保冷剤で冷やし、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
夏場など高温多湿の気候では野外活動は避け、室内での運動でストレス発散が出来るように工夫しましょう。
上記以外にも、フレンチ・ブルドッグは眼疾患(チェリーアイ、角膜潰瘍など)も発症しやすい傾向があります。日頃から愛犬の様子をよく観察し、少しでも異変に気付いたら、早めに動物病院を受診しましょう。
フレンチ・ブルドッグを迎えるための準備
フレンチ・ブルドッグをお家に迎えるには、事前にしっかりとした準備が必要です。快適な生活を共に送るために、準備しておきたいアイテムとおすすめ商品をご紹介します。
必要なアイテム
ケージ
成長後のサイズを考慮し、中型犬~大型犬サイズのケージを選びましょう。
中にトイレ、寝床を作れるだけの十分な広さがあるのが理想です。
フレンチブルドッグは力があるので、ケージの材質は丈夫で重さのある物だと安心です。水に強く掃除がしやすい素材がおすすめです。
ジャンプやよじ登っての脱走の可能性がある場合は、屋根の取付ができるものを選びましょう。
ベッド
通気性の良い素材のベッドを選びましょう。
フレンチ・ブルドッグは暑さに弱いので、夏場はひんやりするクールマットなどもおすすめです。
ファブリック製品は汚れやダニなどが発生しやすく、それらは皮膚炎の原因となります。
水洗いできる素材を選び、こまめに洗濯して清潔に保ちましょう。
リード・首輪
首輪は、フレンチ・ブルドッグの短頭種特性を考慮し、頸部を圧迫せず呼吸を妨げないものを選びましょう。気管を圧迫しないハーネスが適しています。
力が強く引っ張り癖が出やすい子には、腹部側にもリードフックの付いた物など、引っ張り防止やしつけに適したハーネスがおすすめです。
リードは、散歩中の安全を確保できる丈夫なものを選びましょう。
反射板がついていると、夜間のお散歩でも安心です。
食器
フレンチブルドッグは、食欲旺盛な子が多く早食いをしがちです。さらに鼻がつぶれている顔の形状故に食べるのが下手で食べこぼしも多い犬種。
食べやすい高さで安定感のあるフードボールを選ぶことで、誤嚥や吐き戻しを防いでくれます。早食い防止タイプを選ぶのも有効です。
素材はステンレスや陶器など、水洗いしやすく清潔に保てるものがおすすめです。
トイレトレー・トイレシート
トイレトレーは、体がすっぽりと納まる大きめのものを選びましょう。小型~中型に分類されるフレンチブルドッグですが、筋肉質でガッシリとした体躯のため小型犬用のトイレでは狭すぎて失敗してしまいます。
足を上げる癖や尿が飛散しやす子は、側面の高さのある物を選ぶと良いでしょう。
トイレシートは、子犬のうちはトイレの失敗も想定し、多めに準備しておくと安心です。また、シートはこまめに取り変えてあげて常にトイレを清潔にしましょう。
トイレトレーの素材は、水で丸洗いできる物が最適です。
おもちゃ
噛むのが大好きなフレンチ・ブルドッグには、丈夫で安全なおもちゃを用意してあげましょう。
フレンチブルドッグはその丈夫な顎と歯の力で、すぐにおもちゃを破壊してしまうこともしばしば。忍耐力のある犬種故に、自身の歯が欠けるまで噛み続けてしまうということも見受けられます。おもちゃを選ぶ際は、丈夫さと誤飲の危険性の低い大きさの物、適度な硬さで歯にダメージが少ない物を選ぶようにしましょう。
適度な硬さでデンタルケア効果のあるおもちゃもおすすめです。
ブラシ
フレンチブルドッグは、短毛のダブルコートで換毛期もある犬種です。ブラッシングには皮膚の血行促進効果もあるので、皮膚疾患を起こしやすいフレンチブルドッグには定期的なブラッシングが必須です。
皮膚が薄く弱いため、ブラシの毛先が柔らかく細めのブラシを選ぶと良いでしょう。
ラバーブラシや獣毛ブラシがおすすめです。
飼育環境の整備
フレンチ・ブルドッグが安全で快適に過ごせるように、飼育環境を整えることも大切です。特に気を付けたい飼育環境は以下の2つです。
温度管理
フレンチ・ブルドッグは暑さにも寒さにも弱いため、室温管理は必須です。
特に夏場は熱中症リスクがとても高い犬種です。エアコンや扇風機などを使い、室温を25度以下に保つようにします。散歩の際は、首元を冷やしてくれるクールネックなども活用しましょう。
冬場は暖房器具を使用し、18度以上を保つように心がけましょう。洋服を着せてあげるのも有効です。温度変化が激しい季節の変わり目にも注意が必要です。
安全対策
フレンチ・ブルドッグは好奇心旺盛な犬種です。誤飲やケガを防ぐため、飼育環境には十分な安全対策を施しましょう。電気コードや観葉植物などは手の届かない場所に移動し、危険なものは収納しておくなどです。
また、ヘルニアリスクも高い犬種なので、滑りやすい床は危険です。カーペットなどを敷いて滑りにくくする工夫を施しましょう。ソファーなど高低差がある場所にはジャンプさせず、階段などスロープを設置してあげると良いでしょう。
フレンチ・ブルドッグの価格相場
フレンチ・ブルドッグをお迎えするにあたって、価格相場は気になるポイントの一つです。
一般的にフレンチ・ブルドッグは、繁殖の難しさや人気度の高さから、他の犬種と比較して高価な傾向にあります。
ブリーダーとペットショップで購入する際の目安やポイントをご紹介します。
ブリーダーから購入する場合
ブリーダーからフレンチ・ブルドッグを購入する場合、価格は14万円~80万円程度。
※みんなのブリーダー 2025年1月現在
特に人気の毛色や血統を持つ個体の場合は70万円以上の価格になり、さらに高額になると100万円を超えることもあります。価格の変動要因は、犬種スタンダードに近いか、血統、顔、毛色、体の大きさ、月齢などです。
ブリーダーから購入するメリット
- 親犬の状態や飼育環境を確認できる
- 仔犬の生育状況を把握できる
- ブリーダーから直接飼育に関するアドバイスをもらえる
- 健康面での不安が少ない
信頼できるブリーダーを見つけるためには
- 動物取扱業の登録番号が提示されているか
- 飼育環境の見学ができるか
- 親犬の健康状態を確認できるか
- アフターフォローの有無
- 動物愛護法を遵守しているか
実際にブリーダーの犬舎を訪ねて、飼育環境や親犬の状態を確認することが最も大切です。ブリーダーとの相性も重要ですので、じっくりと時間をかけて探しましょう。
ペットショップから購入する場合
ペットショップからフレンチ・ブルドッグを購入する場合、価格は15万円~60万円程度。
※PetPlus2025年1月現在
ブリーダー同様、月齢が低く人気のカラーほど価格は高くなる傾向があります。
ペットショップの販売価格は生態価格にプラスして、店舗でかかったワクチン接種費用やマイクロチップ装着費用、店舗特有の安心パックなどが別途かかる場合がほとんどです。
ペットショップから購入するメリット
- 様々な毛色や生後2~3ヶ月の最も人気の月齢の中から選ぶことができる
- すぐに仔犬を家に迎え入れることができる
信頼できるペットショップを見つけるためには
- お店の飼育環境が清潔かをチェック
- 仔犬仔猫に病気気味の子がいないか(涙や目ヤニ鼻水の確認)
- 仔犬の健康状態をよく確認する
- ケージは他の生体としっかり仕切られた環境か(感染症予防の徹底)
ペットショップは、親犬の状態や生育環境を確認できません。優良なペットショップを見つけるためには、実際に店舗を訪ねて、清潔さや動物たちの様子、スタッフの対応などを確認することが大切です。
購入前に、ペットショップのスタッフに仔犬の健康状態や飼育方法について詳しく質問しましょう。
迎えるフレンチブルドッグは、生涯を共に過ごす大切な家族の一員です。価格だけで判断するのではなく、信頼できるブリーダーやペットショップから健康な仔犬を迎えることが大切です。
迎えた後は当然ながら、食事や衛生用品、医療費などがかかります。フレンチブルドッグを迎える前に、飼育にかかる費用をしっかりと把握して検討しましょう。
フレンチ・ブルドッグに関するよくある質問
フレンチ・ブルドッグを迎える前に、よくある疑問を解消しておきましょう。フレブルとの生活を具体的にイメージすることでより良い準備ができます。
フレンチ・ブルドッグは吠える?
フレンチ・ブルドッグは無駄吠えが少ない犬種と言われています。しかし個体差があり、全く吠えないわけではありません。警戒心や 縄張り意識から吠えることもあれば、寂しさや欲求不満で吠えることもあります。
子犬の頃から適切なしつけをすることで、無駄吠えを抑制することができます。忍耐強くしつけを行いましょう。ドッグトレーナーをつけることも有効です。
フレンチ・ブルドッグは一人暮らしでも飼える?
フレンチ・ブルドッグは比較的小型で、運動量もそれほど多くないため一人暮らしでも飼育は可能です。留守番をさせる場合は、十分な量のオモチャの用意や、ケージに入れるなど安全な環境を整える 必要があります。寂しがりやな面もあるので、長時間家を空ける場合は早朝に散歩時間をとってあげたりと、コミュニケーション不足にならないようにすることも大切です。長時間の留守番の場合は、ペットシッターやしつけを兼ねたドッグスクールを利用することも検討しましょう。
フレンチ・ブルドッグのアパート飼育は可能?
フレンチ・ブルドッグはアパートでも飼育可能です。ただし、吠え声や足音などに配慮が必要です。集合住宅では、他の住人への迷惑にならないようにしつけをしっかり行い、防音対策も検討しましょう。
フレンチ・ブルドッグのしつけは難しい?
フレンチ・ブルドッグは頑固な一面もありますが、根気強く一貫性のあるしつけを行うことで、きちんと学習することができます。 パピー教室に通ったり、トレーナーに相談したりするのも良いでしょう。褒めて伸ばすしつけが効果的です。
フレンチ・ブルドッグの暑さ対策は?
フレンチ・ブルドッグは短頭種のため、呼吸器系が弱く暑さに非常に弱いです。夏場は特に注意が必要で、エアコンなどで室温を適切に管理し、直射日光を避け、こまめな水分補給を心がけましょう。 涼感グッズを活用するのも効果的です。熱中症の症状が出た場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
フレンチ・ブルドッグの被毛の手入れは?
フレンチ・ブルドッグは短毛種なので、定期的なブラッシングで十分です。週に1~2回程度ブラッシングすることで、抜け毛を取り除き、皮膚の健康を保つことができます。また、特に顔のしわの部分は汚れがたまりやすいので、こまめに拭いて清潔に保つことが重要です。
フレンチ・ブルドッグの多頭飼いはできる?
フレンチ・ブルドッグの多頭飼いは可能です。ただし、先住犬との相性や、飼育スペース、飼い主の負担などを考慮する必要があります。それぞれの犬に十分な愛情とケアを注げるか、よく考えてから決断しましょう。
フレンチ・ブルドッグに必要な費用は?
フレンチ・ブルドッグを飼うには、初期費用としてケージ、ベッド、トイレトレー、リード、首輪、食器などが必要で、数万円~10万円程度かかります。毎月の費用としては、ドッグフード、おやつ、トイレシート、ワクチンなどの予防医療費、トリミング代、おもちゃ代などで1万円~2万円程度かかってきます。
フレンチブルドッグは、皮膚疾患名や呼吸器疾患など生涯付き合っていくことになる疾患になりやすい犬種です。
中でも保険請求割合が多い疾患は、軟口蓋過長症含む短頭種気道症候群や熱中症、皮膚疾患という統計が出ています。これらは保険適用となる疾患がほとんどです。仔犬の頃から保険に加入しておくことをおすすめします。
まとめ
この記事では、フレンチ・ブルドッグの魅力や飼育方法、気を付けたい病気、迎えるための準備、価格相場など、飼う前に知っておきたい情報をまとめて解説しました。
この記事が、フレンチ・ブルドッグとの素敵な生活を始めるための一助となれば幸いです。