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ビション・フリーゼ徹底ガイド|性格・飼い方・病気と費用まで

ふわふわの白い毛並みが愛らしいビション・フリーゼ。ぬいぐるみのような可愛さに魅了され、家族に迎えたいと考えている方も多いのではないでしょうか?しかし、実際にビション・フリーゼと暮らすとなると、性格や飼い方、気をつけたい病気など、事前に知っておくべき情報がたくさんあります。

この記事では、ビション・フリーゼの飼い方、性格、必要なケア、かかりやすい病気、食事、子犬の選び方、費用まで、網羅的に解説します。この記事を読めば、ビション・フリーゼを迎えるための準備や、既に一緒に暮らしている飼い主さんにも役立つ情報が満載です。具体的な内容は、活発で人懐っこい性格、毎日のブラッシングやトリミングなどのケア方法、アトピー性皮膚炎や白内障といった気をつけたい病気、ドッグフードの選び方、子犬を迎える際の注意点、年間でかかる費用など。

ビション・フリーゼと幸せな生活を送るために、必要な知識を網羅した完全ガイドです。ぜひ最後まで読んで、ビション・フリーゼとの暮らしをより豊かにしましょう。

目次

ビション・フリーゼってどんな犬?

ビション・フリーゼは、純白の巻き毛と丸いシルエットが魅力の小型犬です。そのぬいぐるみのような見た目で、近年人気が急上昇しています。陽気で人懐っこい性格で、子供からお年寄りまで幅広い世代に愛されています。

そのふわふわとした被毛は、実はシングルコートであるため、抜け毛が少ないことも魅力の一つです。

ただし、被毛の手入れには注意が必要で、定期的なブラッシングとトリミングが欠かせません。 賢く、飼い主とのコミュニケーションを大切にする犬種なので、しつけもしやすいでしょう。

原産地と歴史

ビション・フリーゼの原産地は地中海沿岸地域とされ、古くから船乗り犬として活躍していました。13世紀、ビジョンフリーゼはイタリアの貴族に愛され、後にフランス王室でも人気を博しました。フランス革命により一時数を減らしましたが、愛好家の尽力で復活し、現在も多くの人に愛されています。 ジャパンケネルクラブ(JKC)|ビジョンフリーゼでは、原産国をフランス、ベルギーとしています。

ビション・フリーゼの大きさ・体重

ビション・フリーゼは体高23~30cm、体重3~6kgほどの小型犬です。成犬になっても比較的小柄なため、マンションやアパートでも飼育しやすいでしょう。ただし、活発な一面もあるので、十分な運動の機会を設けることが大切です。個体差はありますが、オスの方がメスよりもやや大きくなる傾向があります。

体高(cm)体重(kg)
オス25~304~6
メス23~283~5

ビション・フリーゼの平均寿命

ビション・フリーゼの平均寿命は12~15年程度です。小型犬の中では比較的長生きする犬種と言えます。健康寿命を延ばすためには、日々の食事管理、適切な運動、定期的な健康診断が重要です。遺伝的にかかりやすい病気もあるので、日頃から健康状態に気を配り、早期発見・早期治療に努めましょう。 わんちゃんホンポ|ビジョンフリーゼ寿命では、平均寿命を12~15年と紹介しています。

ビション・フリーゼの性格

ビション・フリーゼは、明るく社交的で初対面の人や他の犬にもすぐに打ち解ける性格が特徴です。陽気で遊び好き、そして人懐っこいことから、家庭犬としてとても人気があります。ただし、個体差もあるため、それぞれの性格をよく理解することが大切です。

明るい性格

ビション・フリーゼは基本的に明るく、ポジティブな性格です。いつも楽しそうに振る舞い、周囲を明るい雰囲気にしてくれます。好奇心旺盛で、新しいものや人にも臆することなく近づいていくことが多いです。そのため、多頭飼いにも向いている犬種と言えるでしょう。ただし、過度な興奮を抑えるためのトレーニングも重要です。

遊び好き

ビション・フリーゼは非常に遊び好きです。おもちゃで遊ぶのはもちろん、人と遊ぶのも大好きで、常に誰かと一緒にいたいと思っています。そのため、一緒に遊んでくれる家族がいる家庭が最適です。十分な運動と遊びの時間を確保することで、ストレスを軽減し、健康を維持することができます。アジリティなどのドッグスポーツを楽しむ飼い主さんも多くいます。

例えば、ジャパンケネルクラブ|アジリティ競技紹介のウェブサイトでは、ドッグスポーツに関する情報が掲載されています。

人懐っこい

ビション・フリーゼは人懐っこく、飼い主だけでなく、初めて会う人にも愛想よく接することが多いです。子供とも仲良くできることから、ファミリードッグとしても人気があります。ただし、小さい子供と接する際は、必ず大人の監視下で行うようにしましょう。

また、来客時などに過度に興奮してしまう場合は、落ち着くように促すトレーニングが必要です。社交性を育むためには、子犬の頃から様々な人や犬と触れ合わせる「社会化」が重要です。

具体的な社会化の方法については、アニコム損保|犬の社会化の必要性で紹介されている情報が参考になります。

甘えん坊な一面も

ビション・フリーゼは、明るく活発な一方で、甘えん坊な一面も持ち合わせています。飼い主の側にいることを好み、抱っこされたり、撫でられるのが大好きです。そのため、常に構ってくれる飼い主がいる家庭が理想的です。しかし、甘やかしすぎると、分離不安になってしまう可能性もあるため、適切なしつけと自立心を育むことも重要になります。

警戒心が低い

人懐っこい性格であるがゆえに、警戒心が低いという一面も。誰にでも愛想を振りまくため、番犬には向いていません。 むしろ、訪問者を喜んで迎え入れるタイプです。そのため、防犯対策は飼い主がしっかり行う必要があります。

他の犬との相性

基本的に他の犬とも仲良くできます。多頭飼いにも向いている犬種です。しかし、個体差や相性の問題もあるため、最初は慎重に様子を見ながら対面させることが重要です。

しつけの入りやすさ

ビション・フリーゼは賢く、比較的しつけやすい犬種です。しかし、甘えん坊な性格から、わがままになってしまうこともあるため、子犬の頃から根気強く、一貫性のあるしつけを行うことが大切です。褒めて伸ばすポジティブトレーニングが効果的です。しつけに困った場合は、専門のトレーナーに相談することも検討しましょう。

性格メリットデメリット/注意点
明るい家庭が明るくなる、一緒にいて楽しい過度な興奮に注意
遊び好き一緒に遊べる、運動不足解消十分な運動時間を確保する必要あり
人懐っこい誰とでも仲良くなれる、子供と相性が良い甘やかしすぎに注意、分離不安になることも
甘えん坊愛情表現が豊か、癒される自立心を育むことも重要
警戒心が低い穏やかで友好的番犬には不向き、防犯対策が必要

ビション・フリーゼの飼い方

ふわふわの白い毛並みが特徴的なビション・フリーゼ。ぬいぐるみのような愛らしい姿に魅了される人も多いでしょう。しかし、その美しい被毛を保つためには、毎日の丁寧なケアが欠かせません。ここでは、ビション・フリーゼを迎えるにあたって必要な準備と、日々のケア、しつけについて詳しく解説します。

必要な飼育用品

ビション・フリーゼを迎える前に、必要な飼育用品を揃えましょう。快適な生活を送るために、以下のアイテムは必須です。

アイテム詳細選び方のポイント
食事子犬用、成犬用、シニア犬用など、年齢に合わせたドッグフード。アレルギー対応のフードも検討しましょう。成長段階、体質、アレルギーの有無などを考慮して選びましょう。アニコム損保|犬の食事などを参考に、獣医師と相談しながら選ぶのもおすすめです。
トイレレギュラーシーツ、ワイドシーツ、トイレトレーなど。ビション・フリーゼの体の大きさに合わせて選びましょう。
ケージビション・フリーゼが快適に過ごせる十分な広さのケージ。成犬時の大きさを考慮し、ゆったりとくつろげるサイズのものを選びましょう。高さのあるサークルタイプも人気です。
首輪・リード子犬用の首輪、リード。成長に合わせてサイズ調整できるものが便利です。子犬のうちは柔らかい素材のものを選び、成長に合わせて丈夫な素材のものに切り替えましょう。
おもちゃ噛むおもちゃ、投げるおもちゃなど、様々な種類を用意しましょう。安全な素材でできたおもちゃを選びましょう。知育玩具もおすすめです。

食事

高品質なドッグフードを選び、適切な量を与えましょう。肥満を防ぐためにも、与えすぎには注意が必要です。成長期、成犬期、シニア期で必要な栄養素が異なるため、ライフステージに合わせたフードを選びましょう。また、アレルギーを持つ場合は、獣医師と相談の上、アレルギー対応のフードを選びましょう。

トイレ

トイレは清潔に保ち、こまめにシートを交換しましょう。トイレトレーニングは根気強く行うことが大切です。成功したら褒めてあげ、失敗しても叱らずに優しく教えましょう。

ケージ

ケージはビション・フリーゼにとって、安心できる場所であるべきです。広すぎず狭すぎない、適切なサイズのケージを用意しましょう。ケージの中には、ベッドや水飲み場などを設置し、快適な空間を作ってあげましょう。

首輪・リード

散歩には欠かせない首輪とリード。子犬の頃から慣れさせておきましょう。首輪はきつすぎず、ゆるすぎないサイズを選びましょう。指が2~3本入る程度が適切です。

おもちゃ

おもちゃは、運動不足解消やストレス発散に役立ちます。様々な種類のおもちゃを用意して、ビション・フリーゼを楽しませましょう。安全な素材でできたおもちゃを選び、誤飲には注意しましょう。

しつけ

ビション・フリーゼは賢い犬種ですが、しっかりとしつけを行うことが大切です。子犬の頃から、基本的なしつけを教えましょう。根気強く、愛情を持って接することで、良好な関係を築くことができます。

トイレトレーニング

トイレトレーニングは、子犬を迎えてすぐに始めましょう。決められた場所で排泄ができるように、根気強く教えましょう。成功したら褒めてあげ、失敗しても叱らないことが大切です。

基本的なしつけ

「おすわり」「待て」「ふせ」などの基本的なコマンドを教えましょう。一貫性のある指示と、褒めて伸ばす方法で、効果的にしつけを行うことができます。おやつや褒め言葉を使いながら、楽しくトレーニングしましょう。

無駄吠え対策

無駄吠えは、近隣住民への迷惑になるだけでなく、ビション・フリーゼ自身のストレスにもなります。無駄吠えの原因を特定し、適切な対策を取りましょう。無視をする、音を鳴らすおもちゃを使うなど、様々な方法があります。吠えるのをやめたら褒めてあげましょう。

毎日のケア

ビション・フリーゼの美しい被毛を保つためには、毎日のケアが不可欠です。ブラッシング、耳掃除、歯磨き、トリミングなどを適切に行い、健康状態をチェックしましょう。

ブラッシング

ビション・フリーゼの被毛は、毎日ブラッシングすることが大切です。毛玉やもつれを防ぎ、皮膚の健康を保ちます。スリッカーブラシやコームを使い、優しくブラッシングしましょう。ペット保険ステーション|犬のブラッシングなどを参考にブラッシング方法を学ぶのも良いでしょう。

耳掃除

耳は汚れが溜まりやすく、炎症を起こしやすい部分です。定期的に耳掃除を行い、清潔に保ちましょう。専用のイヤーローションとコットンを使い、優しく汚れを拭き取ります。

歯磨き

歯周病予防のため、毎日の歯磨きが重要です。犬用の歯ブラシと歯磨き粉を使い、優しく歯を磨きましょう。歯磨きが苦手な場合は、ガーゼを指に巻いて磨く方法もあります。デンタルケアグッズを活用するのも良いでしょう。

アニコム損保|犬の歯磨きなどを参考に歯磨きの方法を学ぶのも良いでしょう。

トリミング

ビション・フリーゼの被毛は伸び続けるため、定期的なトリミングが必要です。プロのトリマーに依頼するか、自宅でトリミングを行う場合は、専用のバリカンやハサミを使いましょう。トリミングの頻度は、被毛の状態やカットスタイルによって異なります。

ビション・フリーゼにおすすめのカット

ビション・フリーゼのふわふわした被毛は、様々なカットスタイルを楽しむことができます。ここでは、代表的なカットスタイルと、それぞれのメリット・デメリット、さらにカットを選ぶ上でのポイントを解説します。

パピーカット

子犬のような可愛らしさを残したカットスタイルです。全体的に短くカットすることで、被毛の手入れが楽になります。夏場におすすめのカットスタイルです。

メリット:お手入れが簡単、涼しい

デメリット:ビション・フリーゼ特有のふわふわ感が薄れる

テディベアカット

ぬいぐるみのような丸いフォルムが特徴のカットスタイルです。ビション・フリーゼの愛らしさを最大限に引き出すことができます。最も人気のあるカットスタイルです。

メリット:可愛らしい、ふわふわ感が際立つ

デメリット:こまめなブラッシングが必要

ショーカット

ドッグショーに出場する犬のためのカットスタイルです。被毛を長く伸ばし、丁寧にトリミングすることで、ビション・フリーゼ本来の優雅さを表現します。高度な技術が必要なカットスタイルです。

メリット:優雅で美しい、犬種本来の特徴を活かせる

デメリット:お手入れが大変、専門のトリマーが必要

その他カット

上記以外にも、様々なカットスタイルがあります。飼い主の好みや犬のライフスタイルに合わせて、最適なカットスタイルを選びましょう。

サマーカット

夏場に涼しく過ごせるよう、全身を短くカットしたスタイル。熱中症対策にもなります。

ブーツカット

足先をブーツのように丸くカットしたスタイル。足が汚れにくく、散歩の後のケアが楽になります。

ライオンカット

顔周りの毛を残し、胴体を短くカットしたスタイル。ライオンのような勇ましい印象になります。

カットを選ぶポイント

ビション・フリーゼのカットを選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。

項目内容
お手入れの頻度こまめにブラッシングできるか、トリミングにどのくらいの頻度で連れて行けるかなどを考慮しましょう。
犬の性格活発な犬には短いカット、おとなしい犬には長いカットがおすすめです。
季節夏場はサマーカット、冬場は長めのカットにするなど、季節に合わせたカットを選びましょう。
トリマーとの相談トリマーと相談しながら、犬に合ったカットスタイルを見つけることが大切です。

これらのカットスタイル以外にも、トリマーさんと相談することで、様々なアレンジが可能です。例えば、耳の長さを変えたり、顔周りの毛量を調整したりすることで、個性を出すことができます。愛犬にぴったりのスタイルを見つけて、より一層可愛がってあげましょう。

未来を明るく|ビジョンフリーゼトリミングの必要性アンドペット|ビジョンフリーゼカット種類のようなサイトも参考に、カットスタイルやお手入れ方法について調べてみましょう。

ビション・フリーゼのかかりやすい病気

ビション・フリーゼは比較的に健康な犬種ですが、他の犬種と同様に特定の病気にかかりやすい傾向があります。早期発見・早期治療が重要ですので、日頃から愛犬の様子をよく観察し、少しでも異変を感じたら動物病院に相談しましょう。

皮膚疾患

ビション・フリーゼは皮膚が弱く、様々な皮膚疾患にかかりやすい傾向があります。特にアレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎は注意が必要です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、ハウスダストやダニなどに過敏反応を起こす皮膚の炎症です。主な症状として、激しいかゆみ、皮膚の発赤、湿疹などが挙げられます。生涯にわたる治療が必要となる場合が多く、獣医師の指示に従って適切なケアを続けることが重要です。かゆみを抑える薬や、スキンケア、アレルゲンを特定するための検査などを行います。

アニコム損保|アトピー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎は、特定の物質(アレルゲン)に対するアレルギー反応が原因で起こる皮膚炎です。食物アレルギーや接触性アレルギーなど、様々な種類があります。症状はアトピー性皮膚炎と似ており、かゆみ、皮膚の発赤、湿疹などがみられます。原因となるアレルゲンを特定し、除去することが重要です。獣医師の指導のもと、食事療法や薬物療法などを組み合わせて治療を行います。

アニコム損保|犬のアレルギー性皮膚炎

外耳炎

ビション・フリーゼは耳の毛が豊富で通気性が悪いため、外耳炎になりやすい傾向があります。耳を頻繁に掻いたり、頭を振ったり、耳だれが出ているなどの症状が見られたら、外耳炎の可能性があります。定期的な耳掃除と、耳周りの毛のケアが予防に繋がります。治療は、点耳薬や内服薬などを使用します。

アニコム損保|犬の外耳炎

眼疾患

ビション・フリーゼは、遺伝的に眼疾患にかかりやすい傾向があります。特に白内障や流涙症は注意が必要です。

白内障

白内障は、水晶体が白く濁ってしまう病気です。進行すると視力が低下し、失明に至ることもあります。加齢とともに発症するケースが多いですが、若齢で発症することもあります。症状としては、瞳孔が白く濁って見える、視力が低下する、物にぶつかるようになるなどが挙げられます。点眼薬で進行を遅らせることはできますが、根本的な治療には外科手術が必要です。

アニコム損保|犬の白内障

流涙症

流涙症は、涙が過剰に分泌される、または涙の通り道が詰まることで、涙が常に目から溢れている状態です。ビション・フリーゼは、鼻涙管が狭いため流涙症になりやすいと言われています。目の周りの被毛が涙で濡れて変色したり、皮膚炎を起こすこともあります。治療には、点眼薬や抗生物質を使用したり、鼻涙管洗浄を行う場合もあります。

アニコム損保|犬の流涙症ほか

整形外科疾患

小型犬に多く見られる整形外科疾患も、ビション・フリーゼは注意が必要です。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、膝のお皿が正常な位置から外れてしまう病気です。小型犬に多く見られ、先天的な要因や、外傷などが原因で起こります。症状は、跛行(びっこ)、足を浮かせて歩く、膝関節の痛みなどです。重症の場合は外科手術が必要となる場合もあります

アニコム損保|犬の膝蓋骨脱臼

股関節形成不全

股関節形成不全は、股関節の臼蓋と大腿骨頭が正常に発達せず、緩く不安定な状態になってしまう病気です。遺伝的な要因が大きく関わっていると考えられています。症状としては、後ろ足の跛行、運動を嫌がる、歩き方がおかしいなどが挙げられます。早期発見・早期治療が重要で、症状の進行を抑えるためには、体重管理、適度な運動、サプリメントの摂取などが有効です。重症の場合は外科手術が必要となることもあります。

アニコム損保|犬の股関節形成不全

その他

上記以外にも、ビション・フリーゼは以下のような病気にかかりやすいと言われています。

病気概要
尿路結石尿中に含まれるミネラル成分が結晶化し、尿路に詰まってしまう病気です。
副腎皮質機能亢進症
(クッシング症候群)
副腎皮質ホルモンが過剰に分泌される病気です。多飲多尿、食欲亢進、腹囲膨満などの症状が見られます。
糖尿病インスリンの分泌不足や作用不足により、血糖値が慢性的に高くなる病気です。

日頃から愛犬の様子をよく観察し、少しでも異変に気付いたら、早めに動物病院を受診しましょう。早期発見・早期治療が、愛犬の健康を守る上で非常に重要です。

ビション・フリーゼの食事

ふわふわの被毛がチャームポイントのビション・フリーゼ。その健康を維持するためには、適切な食事が欠かせません。栄養バランスの取れた食事は、美しい被毛を保つだけでなく、活発な毎日を支えるエネルギー源となります。この章では、ビション・フリーゼの食事について、ドッグフードの選び方から手作りごはんの注意点まで、詳しく解説します。

ドッグフードの選び方

ビション・フリーゼに最適なドッグフードを選ぶには、いくつかのポイントがあります。年齢、活動量、健康状態に合わせたフードを選ぶことが大切です。成長期の子犬、活発な成犬、シニア犬では必要な栄養素が異なります。

ドッグフードの原材料にも注目しましょう。高品質な動物性タンパク質を主成分とし、人工添加物や穀物が少ないフードを選ぶのがおすすめです。AAFCO(米国飼料検査官協会)の基準を満たしているかも確認しましょう。AAFCOの基準を満たしているドッグフードは、栄養バランスが整っていると考えられます。

また、ビション・フリーゼは涙やけを起こしやすい犬種です。涙やけが気になる場合は、低アレルゲンフードや涙やけ対策用のフードを検討してみましょう。これらのフードは、アレルギーの原因となる物質を制限したり、涙の分泌量を調整する成分が配合されている場合があります。

具体的な商品選びに迷ったら、一般社団法人ペットフード協会のウェブサイトなどを参考に、信頼できるメーカーの製品を選ぶと良いでしょう。

ライフステージおすすめのドッグフードポイント
子犬(パピー)高タンパク・高カロリーなフード成長に必要な栄養をしっかりと摂れるように
成犬活動量に合わせたカロリーのフード肥満を防ぎ、健康を維持
シニア犬低脂肪・低カロリーで消化の良いフード内臓への負担を軽減し、健康寿命を延ばす

手作りごはんの注意点

ビション・フリーゼに手作りごはんを与える場合は、栄養バランスに特に注意が必要です。犬に必要な栄養素は人間とは異なるため、人間の食事と同じものを与えるのは危険です。栄養不足や過剰摂取にならないよう、獣医師やペット栄養管理士に相談しながらレシピを作成しましょう。カルシウムとリンのバランス、必須脂肪酸、ビタミンの適切な摂取量に配慮することが重要です。また、食材の加熱方法にも注意し、消化しやすいように調理しましょう。

手作りごはんのメリットは、愛犬のアレルギーや嗜好に合わせた食事を作ることができる点です。アレルギーのある犬には、アレルゲンとなる食材を除去した食事を提供できます。また、食欲が落ちている犬には、好みの食材を使って食欲を刺激することも可能です。しかし、手作りごはんは栄養バランスを整えるのが難しいため、公益社団法人日本動物病院協会などの情報も参考に、慎重に検討する必要があります。

ドッグフードと手作りごはんを併用する場合も、全体的な栄養バランスを考えて与えるようにしましょう。どちらの場合も、新鮮な水を常に用意しておくことが大切です。愛犬の健康状態を観察しながら、最適な食事を提供しましょう。

ビション・フリーゼの子犬の選び方

ビション・フリーゼの子犬を迎える方法は主に、ペットショップで購入する方法と、ブリーダーから直接譲り受ける方法の2つがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身に合った方法で子犬を迎えましょう。

ペットショップで選ぶ

ペットショップは、様々な犬種の子犬を一箇所で見比べることができるのがメリットです。実際に子犬を見て触れ合うことで、性格や健康状態をある程度確認できます。また、店員に飼育に関する相談ができる点も心強いでしょう。

一方で、ペットショップの子犬は、親犬の情報が得られない場合が多いというデメリットがあります。遺伝的な病気のリスクや性格の傾向などを把握しにくい点は考慮が必要です。また、子犬の社会化期に十分なケアがされていない可能性もあるため、しつけに手間がかかるケースも考えられます。

ペットショップで子犬を選ぶ際のポイント

  • 清潔で明るい環境か
  • 子犬が健康そうか(目やに、鼻水、皮膚の状態など)
  • 店員が飼育に関する適切なアドバイスをしてくれるか
  • 生年月日、ワクチン接種状況、健康診断の結果などが明示されているか
  • アフターケアの体制が整っているか

ブリーダーから迎える

ブリーダーから子犬を迎える最大のメリットは、親犬の情報が得られる点です。遺伝的な病気のリスクや性格の傾向などを事前に把握することで、将来的な健康管理や飼育の計画を立てやすくなります。また、ブリーダーは特定の犬種に専門的な知識を持っているため、飼育に関する的確なアドバイスを受けられるでしょう。子犬の社会化期における適切なケアについても期待できます。

一方で、ブリーダーによっては飼育環境が劣悪な場合もあるため、事前に見学して環境を確認することが重要です。また、ペットショップに比べて価格が高くなる傾向があります。

ブリーダーから子犬を選ぶ際のポイント

  • 飼育環境が清潔で適切か
  • 親犬の健康状態や性格
  • 子犬の社会化期におけるケアの内容
  • ブリーダーの知識や経験
  • 契約内容(保証内容、医療費負担など)

優良ブリーダーの見分け方

優良なブリーダーは、犬種に対する愛情と責任感を持って繁殖に取り組んでいます。そのため、子犬の健康状態や性格を重視し、適切な飼育環境を提供しています。また、購入者に対して誠実な対応をし、飼育に関する適切なアドバイスやアフターケアを提供してくれます。

優良ブリーダーの特徴悪徳ブリーダーの特徴

飼育環境が清潔で適切

飼育環境が不衛生で狭い

親犬の健康状態や性格をきちんと説明してくれる

親犬の情報を開示しない、または虚偽の説明をする

子犬の社会化期における適切なケアを行っている

子犬の社会化期におけるケアが不十分

犬種に関する深い知識と経験を持っている

犬種に関する知識が乏しい

契約内容を明確に説明し、書面で交付する

契約内容が曖昧で、書面を交付しない

子犬の健康診断やワクチン接種を行っている

子犬の健康診断やワクチン接種を行っていない

アフターケアを提供してくれる

アフターケアを提供しない

見学を歓迎し、質問に丁寧に答えてくれる

見学を拒否したり、質問に曖昧な回答をする

子犬を迎えることは、家族の一員を迎えることと同じです。 焦らずじっくりと時間をかけて、信頼できるブリーダーまたはペットショップを選び、運命の子犬と出会えるようにしましょう。

疑問点があれば、ペットアンドファミリー損保|犬のブリーダー選びなどの専門機関に相談してみるのも良いでしょう。

ビション・フリーゼと暮らすための費用

ふわふわの毛並みが愛らしいビション・フリーゼをお家に迎えたいけれど、飼育にかかる費用が気になりますよね。初期費用から毎月のランニングコストまで、具体的に見ていきましょう。

初期費用

ビション・フリーゼをお迎えする際には、まず初期費用がかかります。以下に主な項目と費用の目安をまとめました。

項目費用目安
子犬の購入費用20万円~40万円
ケージ1万円~3万円
トイレトレー・トイレシート2,000円~5,000円
ベッド5,000円~1万5,000円
食器・給水器1,000円~3,000円
首輪・リード3,000円~1万円
おもちゃ2,000円~5,000円
ブラシ・コーム2,000円~5,000円
キャリーバッグ5,000円~1万5,000円
健康診断費用5,000円~1万円
ワクチン接種費用1万円~2万円

子犬の購入費用は、血統やブリーダー、ペットショップによって大きく変動します。一般的に、ペットショップで購入するよりもブリーダーから直接購入する方が高額になる傾向があります。 また、健康診断やワクチン接種は子犬の健康を守る上で必須です。これらの費用も忘れずに計上しましょう。

年間費用

初期費用に加えて、毎年のランニングコストも考慮する必要があります。以下は年間費用の内訳です。

項目費用目安
ドッグフード代6万円~12万円
おやつ代1万円~3万円
トイレシート代1万円~2万円
トリミング代6万円~12万円
おもちゃ代1万円~2万円
医療費(フィラリア予防・ノミダニ予防・混合ワクチン接種など)2万円~5万円
ペット保険料(任意)3万円~6万円

ドッグフードは、プレミアムフードを選ぶと費用が高くなりますが、愛犬の健康維持のためには良質なフードを与えることが大切です。 トリミング費用は、カットの頻度やサロンによって異なります。ビション・フリーゼは被毛の手入れが重要なので、定期的なトリミングは欠かせません。また、予期せぬ病気やケガに備えてペット保険への加入を検討するのも良いでしょう。

アニコム損保|犬の保険

これらの費用はあくまで目安であり、個々のライフスタイルや飼育環境によって変動します。事前にしっかりと費用を把握し、無理なく飼育できるかどうかを検討しましょう。

まとめ

ふわふわの白い毛並みが愛らしいビション・フリーゼ。この記事では、ビション・フリーゼの飼い方、性格、気をつけたい病気、カットスタイル、必要な費用など、これからビション・フリーゼと暮らそうと考えている方に向けて、必要な情報を網羅的に解説しました。

ビション・フリーゼは明るく人懐っこい性格で、遊び好きなので、毎日たくさん遊んであげることが大切です。一方で、皮膚疾患や眼疾患、膝蓋骨脱臼など、かかりやすい病気もあるので、日頃から健康状態に気を配り、定期的な健康診断を受けさせることが重要です。ブラッシングや耳掃除、歯磨きなどのケアも欠かせません。

様々なカットスタイルを楽しめるのもビション・フリーゼの魅力。パピーカット、テディベアカット、ショーカットなど、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。子犬を迎える際は、ペットショップまたはブリーダーから選ぶことができますが、それぞれメリット・デメリットがあるので、ご自身に合った方法を選びましょう。初期費用や年間費用も考慮し、責任を持って生涯愛せるパートナーとして迎え入れてあげてください。

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