モフモフの魅力！ノルウェージャンフォレストキャットの飼い方｜性格、値段、子猫の選び方

2024年12月22日

「モフモフの大きな猫ってどんな猫種がいるの？」「ノルウェージャンフォレストキャットってどんな猫？」
この記事では、ノルウェージャンフォレストキャットの飼い方、性格、値段、子猫の選び方まで、その魅力を余すことなく解説します。神秘的な森の猫と呼ばれるノルウェージャンフォレストキャットは、その美しい見た目だけでなく、人懐っこく遊び好きな性格も魅力なんです。あなたもきっとノルウェージャンフォレストキャットの虜になるでしょう。
適切なキャットフードの選び方やかかりやすい病気、毎月の飼育費用まで、一緒に暮らすために大切な情報も満載です。
さあ、ノルウェージャンフォレストキャットとの素敵な生活を始める準備をしましょう！

ノルウェージャンフォレストキャットってどんな猫？

ノルウェージャンフォレストキャットは、その名の通りノルウェー出身の長毛種です。厳しい北欧の冬を生き抜いてきたことから、長く豊かな被毛とがっしりとした体格が特徴です。そのワイルドな見た目とは裏腹に、人懐っこく穏やかな性格で、多くの愛猫家に愛されています。森の妖精、森の猫などとも呼ばれる神秘的な雰囲気も魅力の一つです。

ノルウェージャンフォレストキャットの歴史

ノルウェージャンフォレストキャットは自然発生的に誕生したと考えられており、その起源はヴァイキング時代まで遡るとも言われています。長く厳しい冬を生き抜くために、厚い二重構造の被毛と大きな体が発達しました。類似猫でアメリカ原産の猫、メインクーンの祖先であるとも言われています。
第二次世界大戦後には絶滅の危機に瀕しましたが、ブリーダーたちの努力により純血種として確立され、1984年には正式に品種として公認されました。
現在では世界中で愛される猫種となっています。
参考： TICA/ノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャンフォレストキャットの大きさや体重

ノルウェージャンフォレストキャットは、中～大型の猫種に分類されます。筋肉質でがっしりとした体型で、その体重は4〜8kgほどとされていますが、10kgにまで成長する個体もいます。
成猫になるまでには3〜5年ほどかかり、ゆっくりと成長していきます。

ノルウェージャンフォレストキャットの被毛の特徴

ノルウェージャンフォレストキャットの被毛は二重構造になっており、撥水性に優れています。外側の長いオーバーコートは雨や雪から体を守り、内側の密度の高いアンダーコートは保温性を高める役割を果たしています。この二重構造の被毛のおかげで、寒冷地でも快適に過ごすことができるのです。尻尾も長くふさふさとしています。

被毛の色は、ホワイト、ブラック、ブラウン、レッド、ブルーなど様々なバリエーションがあり、タビー柄、トーティシェル柄、キャリコ柄など様々な模様も存在します。毛質はシルキーで柔らかく、触り心地も抜群です。

ノルウェージャンフォレストキャットの性格

ノルウェージャンフォレストキャットは、非常にフレンドリーで穏やかな性格です。飼い主や家族に対して深い愛情を示し、一緒に過ごす時間を大切にします。他の猫や犬、子どもとも仲良く生活できる社交性も持ち合わせているので、多頭飼いにも向いている猫種です。
ただし個体差があるため、すべてのノルウェージャンフォレストキャットが同じ性格とは限りません。それぞれの猫の個性を見極め、適切な接し方をすることが大切です。

人懐っこく穏やか

ノルウェージャンフォレストキャットは、人好きで初めて会う人にも警戒心を抱きにくいと言われています。そのため、来客が多い家庭でも比較的飼いやすいでしょう。しかし、穏やかな性格故に大きな声や急な動きを嫌う傾向もあります。過度に構われることを嫌う個体もいるため、猫のペースに合わせて接することが大切です。遊ぶ時は優しく声をかけ、ゆっくりと近づきましょう。抱っこや膝の上が好きな子もいますが、無理強いは禁物です。

遊び好きで賢い

ノルウェージャンフォレストキャットは、遊び好きで活発な一面も持っています。高いところに登ったり、おもちゃで遊んだりすることが大好きです。知的好奇心も旺盛で、新しいおもちゃや遊び方をすぐに覚えます。
狩猟本能が高く、動くおもちゃに飛びついたり隠れているおもちゃを探したりする遊びを好みます。そのため、レーザーポインターや羽根つきの棒などが大好きです。知育玩具などを用いて、知的好奇心を刺激してあげるのも良いでしょう。

環境への適応力が高い

ノルウェージャンフォレストキャットは、環境の変化に比較的強い猫種です。新しい家に引っ越したり、家族が増えたりしてもすぐに慣れることができます。他のペットとも仲良くできる社交性も持ち合わせています。初めて猫を飼う場合でも比較的飼いやすい猫種と言えるでしょう。
これらの性格はあくまで一般的な傾向であり、個体差があります。それぞれの猫の個性を見極め、愛情を持って接することで良好な関係を築くことができるでしょう。

ノルウェージャンフォレストキャットの飼い方

ノルウェージャンフォレストキャットは、長毛種でありながら比較的お手入れがしやすい猫種です。
ここではノルウェージャンフォレストキャットの飼い方について、必要な飼育用品から食事、トイレ、ブラッシング、健康管理まで詳しく解説します。

食事の与え方

適切な食事の与え方は、ノルウェージャンフォレストキャットの健康維持に不可欠です。

適切なキャットフードの選び方

成長段階、健康状態、ライフスタイルに合わせたキャットフードを選びましょう。プレミアムフードやスーパーマーケットで販売されている一般的なフードなど様々な種類がありますが、原材料や栄養成分表示などを確認し、愛猫に合ったフードを選ぶことが重要です。ペットフード公正取引協議会の基準を満たした総合栄養食を選ぶのもおすすめです。
また、ノルウェージャンフォレストキャットは長毛種なので、毛玉の排出をサポートしてくれる毛玉ケアのフードもおすすめです。

食事の頻度と量

食事の回数は、子猫の場合は1日に3～4回、成猫になったら1日2回ほどに分けて与えると良いでしょう。食欲が旺盛で何度も食事を要求する子の場合は、1日の給与量を小分けにすることで満足感を与えられます。食事の量はキャットフードのパッケージに記載されている給与量を目安に、愛猫の年齢、体重、運動量に合わせて調整しましょう。
避妊去勢後の子には、避妊去勢後専用のフードもおすすめです。獣医師やブリーダーに相談して、愛猫に最適なキャットフードを選ぶにも良いでしょう。

トイレ

トイレの選び方

ノルウェージャンフォレストキャットは体が大きいので、広々としたトイレを用意しましょう。猫砂は、鉱物系、紙系、木系など様々な種類があります。猫の好みに合わせて選び、清潔に保つことが大切です。

トイレのしつけ

まずはトイレの場所を覚えさせましょう。子猫の場合は、トイレに連れて行き砂を掻く動作を促し教えてあげます。排泄したら褒めてあげましょう。予め自分の尿の臭いが付いた砂を入れてあげると認識しやすくなります。
猫はきれい好きなので、トイレは常に清潔に保ち猫砂は定期的に交換しましょう。
もしトイレ以外で排泄してしまう場合は、トイレの種類・猫砂の種類・トイレの場所・トイレの汚れなど、猫がトイレを嫌う原因があることがほとんどです。原因を特定して対処を行いましょう。

ブラッシング

ノルウェージャンフォレストキャットは、セミロングの毛質です。長毛種の中でも比較的ブラッシングが楽な猫種といえるでしょう。しかしダブルコートで密度もあるため、皮膚の状態を見落としがちです。ブラッシングは、猫とのコミュニケーションを深めるだけでなく、皮膚の状態を確認する良い機会にもなります。

ブラシの回数と種類

理想は毎日、少なくとも週に3～4回はブラッシングを行いましょう。背中やお腹などの広い範囲はスリッカーブラシ、耳裏や尾、脇下などはコームを使うなど、体の部位や被毛の状態に合わせて使い分けるとブラシがしやすくなります。
仕上げに天然毛ブラシを使用すると、毛艶が良くなり静電気の抑制にもなります。

換毛期のケア

換毛期には、特に念入りにブラッシングを行いましょう。抜け毛を放置すると、毛玉を吐いたり、毛球症になる可能性があります。換毛期には、1日に数回ブラッシングを行うのが理想です。週に1回は、ファーミネーターなどの抜け毛除去ツールを使用するのも効果的です。

キャットタワーと爪とぎの設置

キャットタワー

ノルウェージャンフォレストキャットは、高い場所が好きで木登りが得意な猫です。上下運動ができる多段式のキャットタワーを設置することで、運動不足やストレスの解消に繋がります。

爪とぎ

爪とぎは猫にとって爪を整えるだけでなく、ストレス解消としても必要な行動です。爪とぎができる場所を設けることで、家具などを傷つけられるのを防ぐ効果が期待できるでしょう。特に麻ロープで巻かれた爪とぎを好みます。また高いところが好きなので、爪とぎが付いたキャットタワーを設置するのもおすすめです。

健康管理

ノルウェージャンフォレストキャットは比較的健康な猫種ですが、かかりやすい病気もあります。日頃から健康状態を観察し、異変に気付いたらすぐに動物病院を受診しましょう。

かかりやすい病気

病気	症状	予防・治療
肥大型心筋症	呼吸困難、食欲不振、咳、チアノーゼなど	定期的な聴診や胸部レントゲン、心臓エコー検査などで早期発見により症状が出る前からケア
毛球症	嘔吐、便秘、食欲不振	こまめなブラッシングで毛繕いで飲み込む毛量を減らす治療/重度の場合は外科治療
糖尿病	初期症状/多飲多尿、体重減少など重度/踵を地面につけて歩行、嘔吐、下痢、神経障害など	肥満の抑制、脂肪や炭水化物が多い偏った食事をしない、過度なストレスを与えない治療法/食事療法、インスリン注射

参考：猫との暮らし大百科

これらの病気は、早期発見・早期治療が重要です。定期的な健康診断を受け、獣医師の指示に従うことで愛猫の健康を守ることができます。

また、ノルウェージャンフォレストキャットは暑さには弱いため適切な室温管理が必須です。夏場はエアコンなどで室温を調整し、熱中症を防ぎましょう。

定期的な健康診断の重要性

年に1回は動物病院で健康診断を受け、健康状態をチェックしてもらいましょう。特にシニア猫の場合は、健康診断の頻度を増やすことをおすすめします。早期発見・早期治療は、猫の寿命を延ばすことに繋がります。

ノルウェージャンフォレストキャットの子猫の選び方

ノルウェージャンフォレストキャットの子猫を迎える際には、子猫の健康状態や親猫の飼育環境をしっかりと確認しましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットの価格相場

ノルウェージャンフォレストキャットの子猫の価格は、血統、毛色、月齢、ブリーダーなどによって大きく変動します。2024年12現在の価格は8万円から50万円程度です。
価格参考：みんなの子猫ブリーダー
キャリコやブルーなど人気の高い毛色の場合は、高額になる傾向があります。ショーキャットの血統を持つ子猫も高価です。

信頼できるブリーダーを探す

信頼できるブリーダーを見つけることは、健康な子猫を迎えるための第一歩です。以下のポイントを参考に、慎重にブリーダーを選びましょう。

猫舎訪問の可否：実際に猫舎を訪問し、飼育環境を自分の目で確認できるブリーダーを選びましょう。清潔で適切な飼育環境が整っているか、親猫や子猫たちが健康でストレスなく過ごしているかを確認することが大切です。
血統書の有無：血統書は、猫の血統を証明する重要な書類です。信頼できるブリーダーは、適切な血統管理を行い、血統書を発行しています。血統書を確認することで、遺伝的な疾患のリスクなどを把握することができます。CFA（The Cat Fanciers’ Association）やTICA（The International Cat Association）といった国際的な猫の血統登録機関が発行する血統書は、信頼性の高いものとされています。
ブリーダーの知識と愛情：ブリーダーがノルウェージャンフォレストキャットの特徴や飼育方法について十分な知識を持っているか、猫たちに対して愛情を持って接しているかを確認しましょう。質問に丁寧に答えてくれるか、猫たちの健康管理に気を配っているかなども重要なポイントです。
購入後のサポート：子猫を迎えた後も、飼育に関する相談に乗ってくれるブリーダーを選ぶと安心です。健康上の問題や飼育上の悩みなど、気軽に相談できる関係性を築けるブリーダーを探しましょう。
具体的なアフターケアの内容を確認しておくことも大切です。

子猫の健康状態をチェック

子猫を選ぶ際には、以下の点をチェックして健康状態を確認しましょう。

チェック項目	確認内容
目	明るく輝いており、目ヤニや涙が出ていないか
鼻	湿り気があって、鼻水が出ていないか
口	歯茎がピンク色で、口内炎などがないか
耳	清潔で、耳垢や炎症がないか
被毛	つやがあり、フケや寄生虫などがいないか
肛門	清潔で、虫の卵や下痢の跡などがないか
行動	元気よく動き回り、食欲があるか

気になる点があればブリーダーに質問し、納得した上で子猫を迎えましょう。

親猫の健康状態を確認

子猫の健康状態だけでなく、親猫の健康状態を確認することも重要です。

親猫の健康状態：親猫の被毛の状態、目や鼻の状態などを確認し、健康状態に問題がないかを確認しましょう。遺伝性疾患の有無についてもブリーダーに確認することが重要です。
親猫の性格：親猫の性格は、子猫の性格にも影響を与える可能性があります。親猫が人懐っこく穏やかな性格であれば、子猫も同様に人懐っこい性格になる可能性が高いです。親猫と触れ合う機会があれば、その性格を観察してみましょう。

上記の点を総合的に判断し、信頼できるブリーダーから健康な子猫を迎えましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットの飼育費用

ノルウェージャンフォレストキャットを迎えるにあたって、生涯にわたる飼育費用についても理解しておくことが大切です。費用の内訳を把握することで、無理のない飼育計画を立てることができます。

飼育にかかる費用

子猫を迎えた後も継続的な飼育費用がかかります。主な内訳は以下の通りです。

費用項目	金額（目安）	備考
キャットフード	3,000円～5,000円/月	プレミアムフードの場合、さらに高額になる場合も。
トイレ用品（猫砂など）	1,000円～2,000円/月	猫砂の種類や交換頻度によって変動。
おもちゃ	100円～	猫の興味や好みに合わせて購入。
爪とぎ	1,000円～	素材や形状によって耐久性が異なる。
医療費（ワクチン接種、健康診断、病気治療など）	5,000円～/年	病気や怪我の状況によって大きく変動。ペット保険への加入も検討。
ペット保険	2,000円～5,000円/月	保険会社・プランによって補償内容や保険料が異なる。アニコム損保やアイペット損保など
その他（シャンプー、トリミング、キャットシッター利用など）	トリミング:7,000～1万円/回ペットシッター:3,000～4,500円/回	必要に応じて支出。

これらの費用に加えて、キャットタワーやキャリーバッグなどの初期費用も考慮する必要があります。年間の飼育費用は、10万円～20万円程度を見込んでおくのが良いでしょう。
参考：アニコム損保/ペットにかける年間支出調査

まとめ

この記事では、ノルウェージャンフォレストキャットの飼い方について、性格、値段、子猫の選び方など、様々な側面から解説しました。
人懐っこく穏やかで、遊び好きなノルウェージャンフォレストキャットは初めて猫を飼う人にもおすすめです。
必要な飼育用品や健康管理などを事前に理解し、責任を持って愛情を注いで育てていきましょう。
この記事が、これからノルウェージャンフォレストキャットを迎えようと考えている方々の参考になれば幸いです。