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元気がない?食欲がない?シニア犬のフード選び方&おすすめ商品で健康寿命を延ばそう!

この記事では、シニア犬の加齢による身体や行動の変化を解説し、適切なドッグフードの選び方や与え方、食欲不振への対処法、健康管理のポイントを紹介します。獣医師監修のもと、ロイヤルカナン、ヒルズ サイエンス・ダイエット、アイムスなど国内で信頼のある商品情報を通じ、大切な家族であるシニア犬の健康寿命延伸に直結する具体策を提供します。

目次

シニア犬とは?何歳からシニア犬って呼ぶの?

犬も人間と同じように、年齢を重ねると身体の機能や免疫力が低下し、さまざまな老化のサインが現れてきます。一般的に、これらの変化が顕著になり始めた時期をシニア犬と呼び、その時期に合わせた健康管理や栄養管理が必要となります。

シニア犬の定義は犬種や体格、個体差によって異なるため、一概に「何歳から」と断定することは難しいですが、以下の目安が広く参考にされています。

なお、犬種ごとに寿命や老化の進行度合いは異なり、同じ年齢でも個体ごとに健康状態はばらつくため、普段からの健康チェックが大切です。

老化のサインを早めに見つけて、適切なケアを行うことで、健康寿命を延ばすことが期待できます。シニア犬の食事管理や運動、定期的な健康診断が予防医学の観点からも非常に重要です。

以下の表は、犬の体格別にシニアと判断されるおおよその年齢とその特徴をまとめたものです。

犬種・体格シニア開始年齢特徴
小型犬10歳前後小型犬は寿命が比較的長いため、シニア期は他の犬種より後になる傾向があります。
中型犬8~9歳中型犬は成犬期とシニア期の境界が明確になり、徐々に体力や活動量が低下し始めます。
大型犬7歳前後大型犬は体が大きい分、関節や内臓への負担が早く現れ、早期に老化現象が見られることが多いです。

このような目安を参考にしながらも、シニア犬と判断する際には、年齢だけでなく運動能力の低下食欲の変化、および普段の行動やコンディションの変動を総合的に考慮する必要があります。たとえば、急に歩行が不器用になったり、普段と違う行動パターンが見受けられる場合は、老化のサインである可能性があるため、早めに獣医師への相談を行うことが推奨されます。

シニア犬の健康管理は、あらゆる面での予防措置が功を奏します。適切なフード選びや定期的な健康診断を実施し、犬に合ったライフスタイルを提供することで、より長く元気に過ごすためのサポートとなります。

シニア犬になるとどうなるの?年齢による変化

高齢のゴールデンレトリバーがリビングルームの窓際で柔らかな陽の光を浴びて伏せをして眠っている写真です。

身体の変化

シニア犬は若い頃と比べて運動能力や体力が落ち、さまざまな身体の変化が現れるようになります。加齢により筋肉量が減少し、骨密度や関節の柔軟性も失われがちです。また、内臓機能の衰えや代謝の低下が見られるため、体重管理や栄養バランスの考慮がこれまで以上に重要となります。

具体的には、筋力の低下や関節のこわばり・痛みが目立ち、活発な生活を送ることが難しくなることがあります。さらに、免疫力の低下に伴い、感染症や慢性疾患にかかりやすくなる傾向もあります。

変化の項目影響と特徴
筋力低下運動量の減少、歩行や階段の上り下りが困難になる。
関節の硬直・痛み軟骨の減少や関節炎の進行により、動作がぎこちなくなる。
代謝の低下エネルギー消費が減少し、肥満や生活習慣病のリスクが高まる。
免疫力の低下感染症や病気にかかりやすくなるため、定期的な健康チェックが必要。
視覚・聴覚の衰え周囲の環境認識に変化が生じ、事故や不安の原因になる。

行動の変化

身体の衰えとともに、シニア犬の行動にもはっきりとした変化が表れます。活発だった頃に比べ、活動量や反応速度が低下するため、遊びや散歩のペースが緩やかになり、休息を多く必要とするようになります。

また、新しい環境や刺激に対する適応力が低下し、不安や混乱を示すことが増えてきます。こうした行動の変化は、ストレスや健康維持にも影響を及ぼすため、飼い主が注意深く観察しながら、適切なケアを行うことが望まれます。

行動の項目詳細
活動量の低下普段の散歩や遊びの時間が短くなり、昼寝の時間が増加する。
反応速度の低下急な声掛けや環境の変化に対する反応が鈍くなる。
睡眠パターンの変化一日の大半を睡眠に費やすようになり、夜間の活動が減少する。
不安感や混乱知らない場所や新しい状況に直面した際、従来とは異なる行動を示すことがある。

シニア犬のフード選びで大切なポイント

茶色に白の毛色のシニア犬がエサのボウルに一杯のペットフードに顎を乗せて伏せをしています。こちらを見つめています。

シニア犬が元気に長く過ごすためには、フード選びがとても大切です。シニア犬は加齢により体内の消化機能や代謝が変化するため、通常の成犬向けフードとは異なる栄養バランスが求められます。以下のポイントを踏まえて、シニア犬が無理なく健康を維持できるフードを選びましょう。

ポイント説明
消化吸収のしやすさ胃腸に優しく、栄養素が効率的に吸収される設計となっている
低脂肪過剰な脂肪摂取を避け、肥満や心臓病のリスクを軽減
高タンパク質筋肉量の低下を防ぎ、体力維持をサポート
適切なカロリー必要なエネルギー量を確保しつつ、無理のない体重管理を実現
グルコサミン・コンドロイチン配合関節の健康を維持し、運動能力の低下を防ぐ成分を配合
オメガ3脂肪酸抗炎症作用や皮膚・毛艶の改善に寄与

消化吸収のしやすさ

シニア犬は若い頃より消化機能が落ちやすいため、胃腸にやさしく、消化・吸収に配慮したフードを選ぶことが大切です。例えば、加水分解タンパク質や低刺激性の原料を使用しているフードは、負担を軽減し栄養素がしっかり吸収される仕組みになっています。

低脂肪

加齢で運動量が減るシニア犬には、余分な脂肪を控えたフードが適しています。低脂肪配合のフードは、過剰なカロリー摂取や脂肪の蓄積を避け、心臓や循環器系への負担を軽減します。無駄なエネルギー摂取を防ぐためにも、脂質量のバランスは厳密に管理されています。

高タンパク質

シニア犬では、加齢により筋肉量が減少するリスクがあります。そのため、高品質なタンパク質をしっかり補給できるフードが求められます。高タンパク質配合のフードは、筋肉の維持・修復を促進し、健康的な体調の保持に寄与します。

適切なカロリー

シニア犬は代謝も活動量も落ちるため、カロリー量の見直しが欠かせません。適正なカロリー設定により、体重の管理とエネルギー不足の両面から健康を維持できるよう工夫されています。フードごとにカロリー表示が明記されているため、獣医師と相談しながら最適な摂取量を設定しましょう。

グルコサミン・コンドロイチン配合

関節の痛みや炎症をやわらげるために、グルコサミンおよびコンドロイチンを含むフードが推奨されます。これらの成分は、関節軟骨の修復や潤滑作用をサポートし、動きやすさを保つ効果が期待されます。

オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は、抗炎症作用があり、皮膚・被毛の健康維持にも役立つ栄養素です。適切なオメガ3脂肪酸の摂取は、免疫力の向上や内臓機能の維持にも寄与します。

シニア犬におすすめのフードタイプ

シニア犬の体調や好みに合わせて、フードの形や水分量にはいくつかのタイプがあります。以下、それぞれのフードタイプの特徴とメリットについて説明します。

ドライフード

ドライフードは保存性が高く、しっかりとしたかみごたえが特徴です。かみごたえは、歯垢の除去や歯周病予防にもつながるとされ、健康管理上のメリットがあります。ただし、歯が弱くなっているシニア犬の場合は、水分を足して柔らかくするなどの工夫が必要です。

ウェットフード

ウェットフードは水分含有量が高く、咀嚼が困難なシニア犬でも食べやすいという利点があります。香りや味にも優れているため、食欲不振時の補助食としても有効です。栄養バランスも考慮されており、体内での消化吸収を助ける効果が期待されます。

セミモイストフード

セミモイストフードはドライフードとウェットフードの中間的存在で、適度な柔らかさと保存性を兼ね備えています。湿潤感により食べやすさが向上している一方で、ドライタイプほどの保存性はないため、与える際は開封後の管理に注意が必要です。シニア犬の嗜好に合わせたバリエーションとして、選択肢の一つとなります。

【獣医師監修】シニア犬におすすめのドッグフード10選

犬用フードの5つの主要なメーカーのパッケージの袋が並んでいる写真です。ロイヤルカナン、ヒルズダイエットその他です。

ロイヤルカナン シニア犬用

ロイヤルカナン シニア犬用は、消化吸収を助け、加齢による身体の変化に対応した栄養設計が評価されています。加齢に伴う健康課題に対して、適切なカロリー管理と高品質のタンパク質を提供することで、健康維持と生活の質の向上を目指しています。

ヒルズ サイエンス・ダイエット〈プロ〉犬用 健康ガード 腎臓・心臓

ヒルズ サイエンス・ダイエット〈プロ〉犬用 健康ガードは、シニア犬の腎臓や心臓をサポートするために設計されたフードです。低ナトリウム設計とバランスの取れた栄養成分は、加齢による臓器の変化に対応するために緻密に開発されています

アイムス 7歳以上用 健康サポート

アイムス 7歳以上用 健康サポートは、代謝や消化を支えるために特別に設計された犬向けフードです。容易に消化吸収できる高品質のたんぱく質を含み、免疫力の維持にも寄与するため、愛犬の健康寿命を延ばす一助となります

ニュートロ ナチュラルチョイス シニア犬用

ニュートロ ナチュラルチョイス シニア犬用は、自然由来の素材を使い、グレインフリーで消化にやさしいレシピが特徴です。シニア犬の身体にやさしく働き、毎日の健康維持と活力ある生活を支えるため、バランスの取れた栄養素が自慢です

サイエンスダイエット シニアプラス 小型犬用

サイエンスダイエット シニアプラスは、小型犬に最適なカロリー配分と抗酸化成分が特徴のフードです。小型犬の体質に合わせた栄養設計で、健康維持と長生きをサポートする処方が特長です。

ユーカヌバ 7歳以上用 シニア 小型犬用

ユーカヌバ 7歳以上用 シニア 小型犬用は、7歳以上の小型犬向けに特化した栄養補給フードです。関節ケアや消化に配慮した成分設計で、シニア犬の健康管理をサポートします。

アカナ・オリジン シニア

アカナ・オリジン シニアは、高たんぱく・低炭水化物のバランスが特徴のフードで、厳選された天然素材を豊富に使ったレシピです。シニア犬の体調変化に柔軟に対応する処方は、独自の栄養学に基づいた信頼性の高い製品として、多くの飼い主から支持されています。

ウェルネス コア シニア

ウェルネス コア シニアは、無添加・グレインフリーにこだわり、シニア犬の免疫力サポートや消化促進に着目したフードです。高品質なたんぱく質と豊富な栄養素が、毎日の健康管理をしっかり支えます

ビルジャック シニア

ビルジャック シニアは、関節や免疫機能の強化に重点を置いたフードで、ビタミン・ミネラルを豊富に配合しています。シニア犬の日々の健康維持と活力ある生活をサポートするため、成分のバランスにこだわった処方で、関節や免疫機能をしっかりサポートします。

No.商品名特徴推奨犬種・サイズ備考
1ロイヤルカナン シニア犬用消化吸収サポート・高品質タンパク質提供中型犬・大型犬向け
2ヒルズ サイエンス・ダイエット〈プロ〉犬用 健康ガード 腎臓・心臓腎臓・心臓サポート、低ナトリウム設計全犬種対応
3アイムス 7歳以上用 健康サポート7歳以上向けの栄養バランス・消化機能強化中型犬・大型犬向け
4ニュートロ ナチュラルチョイス シニア犬用自然派原料使用、グレインフリー配合全犬種対応
5サイエンスダイエット シニアプラス 小型犬用小型犬向けカロリー調整・抗酸化成分配合小型犬専用
6ユーカヌバ 7歳以上用 シニア 小型犬用7歳以上小型犬向け、関節ケア・消化サポート小型犬専用
7アカナ・オリジン シニア高たんぱく・低炭水化物、天然素材使用全犬種対応
8ウェルネス コア シニア無添加・グレインフリー、免疫力サポート全犬種対応
9ビルジャック シニア関節・免疫機能強化、豊富なビタミン・ミネラル配合全犬種対応

シニア犬のフードの与え方

2頭のシニア犬がペットフードの入ったボウルの前にいる写真です。左側はクリーム毛色、右側は茶色のダックスフントです。

適切な量と回数

シニア犬は若い頃に比べて、消化や活動量が落ちるため、フードの量や回数を慎重に調整する必要があります。犬の体重、運動量、既往症などを考慮して、最適な給餌プランを設定することが大切です。例えば、体調に合わせた体重管理やエネルギー消費量の低下に対応するため、少なめの量で複数回に分けて与える方法が推奨されています。

以下の表は、一般的な目安としての推奨給餌量と回数の例です。なお、これはあくまで参考値であり、必ずしも全てのシニア犬に当てはまるわけではありませんので、かかりつけの獣医師の指導に従ってください。

体重推奨給餌量(目安)給餌回数
~5kg30~50g1~2回
5~10kg50~100g1~2回
10~20kg100~200g1~2回
20kg以上200g以上2回以上

※注意点:個々の健康状態や生活環境によって適切な量や回数は異なりますので、定期的な健康診断と獣医師のアドバイスに従い、必要であれば給餌量を調整してください。

食事のタイミング

シニア犬の消化力が弱くなりやすいため、安定した食事のリズムが健康維持に役立ちます。一般的には、1日の食事は朝と夕方の2回に分ける方法が推奨されますが、個体によっては3回に分けることで胃腸への負担を軽減できる場合もあります。一定の時間間隔で与えることで、消化器官がリズムを取り戻し、より効率的に栄養を吸収できるようになります。

また、食事のタイミングを一定に保つことは、シニア犬が安心感を得るためにも効果的です。毎日の決まったスケジュールで与えることで、ストレスや不安を軽減できるため、健康維持に寄与します。

フードの切り替え方

食いつきや消化の安定を考えると、フードの切り替えは段階的に行うことが大切です。新しいフードへ急激に変更すると、胃腸の不調や食欲不振を引き起こすことがあるため、通常は7日~10日間の移行期間を設け、徐々に切り替えていきます。

具体的には、初めの2~3日は新しいフードを全体の25%程度、続く日数で50%、その後75%と割合を増やしながら、最終的に100%にする方法が推奨されます。以下の表は、フード切り替えの一般的なスケジュール例です。

期間新フードの割合従来フードの割合
1~3日目25%75%
4~6日目50%50%
7~9日目75%25%
10日目以降100%0%

このように段階的に移行することで、シニア犬の消化器官への負担を軽減し、良好な健康状態を維持しやすくなります。なお、切り替え期間中は体調の変化に十分注意し、異常が見られる場合はすぐに専門家に相談することが望ましいです。

食欲不振、食べない場合の対処法

茶色の垂れ耳のシニア犬がエサのボウルに入ったペットフードを伏せをしながら食べている写真です。

シニア犬は年齢とともに体の機能が低下し、ストレスや環境の変化、さらには病気などの影響で食欲が低下することがあります。ここでは、その原因ごとに具体的な対策を行い、愛犬の健康維持に努める方法を詳しく解説します。

1. 環境と生活習慣の見直し

急な環境の変化や生活リズムの乱れは、犬にとって大きなストレスとなり、食欲低下の原因になります。落ち着いた食事環境を整えるために、以下のポイントをチェックしましょう。

チェック項目対策ポイント
食事場所静かで落ち着ける場所に設置騒音や他のペットから離れた場所
生活リズム毎日同じ時間に食事を与える一定のスケジュールを維持
運動量適度な散歩や遊びの時間を確保適切な運動で消化機能を高める

2. フードの見直しと段階的な切り替え

体調や好みの変化に合わせて、シニア犬に合ったフードに切り替えることも大切です。急激な変更は体に負担をかけるため、現在のフードと新しいフードを徐々に混ぜながら切り替える方法がおすすめです。例えば、温めることで香りや風味を引き立たせ、食欲を刺激する工夫も有効です。

3. 水分補給と栄養補助食品の導入

食欲が落ちると、水分や必要な栄養素の摂取量も減りがちです。十分な水分補給を促すために、普段の水に加えて、低塩分のスープやウェットフードを取り入れることが効果的です。また、栄養補助食品として、ビタミン・ミネラルがバランスよく配合されたサプリメントを獣医師と相談の上導入する方法もあります。

4. 専門機関・獣医師への相談

対策を施しても食欲が戻らない場合や、体重減少・元気のなさが続くときは、早めに獣医師に相談をしましょう。

5. 日々の様子の記録とコミュニケーション

食事の量や水分、排せつの状態などを日々記録しておくと、獣医師への相談時に役立ちます。特に、食欲不振が始まった日付や環境の変化などをメモしておくと、原因解明の手助けとなります。

また、飼い主としては愛犬とのコミュニケーションを怠らず、飼い主自信が安心していることが犬の心理状態に良い影響を与え、食欲回復につながることもあります。

シニア犬の健康管理

1頭のシニア犬が室内でフローリングの上に伏せをして右側をじっと見つめている写真です。

定期的な健康診断

シニア犬は年齢を重ねるにつれて健康リスクが増すため、定期的な健康診断が大切です。最寄りの動物病院を利用し、
健康状態の変化や潜在的な疾患の早期発見・治療に努めることは、シニア犬の健康寿命の延長につながります。獣医師からは、半年に1回の検診を推奨されることが多く、犬種や体重、既往歴によって診断の頻度は異なります。詳細な基準については、以下の表をご参照ください。

年齢推奨検診頻度検診の目的
7歳〜9歳年1回~半年に1回初期の生活習慣病や関節異常のチェック
10歳以上半年に1回内臓疾患や口腔内疾患の早期発見

定期検診に際しては、血液検査、尿検査、レントゲンや超音波検査など、総合的な健康チェックが実施されます。

適度な運動

加齢とともに筋力や関節の動きが低下するため、シニア犬には無理のない運動が必要です。激しい運動は必要ありませんが、ウォーキングや軽い散歩を日常生活に取り入れることで、筋肉量の維持とストレスの軽減に寄与します。運動の内容や時間は犬の体調や個体差に応じて調整し、無理のない範囲で行いましょう。

以下の表は、一般的なシニア犬向けの運動プランの例です。なお、犬の体力や健康状態により個別のアドバイスを獣医師から受けることが大切です。

犬の状態運動内容の例目安の時間
健康なシニア犬平日の散歩+週末の軽い運動30分~1時間/日
関節に不安のある犬室内での短い散歩やストレッチ10分~20分/回×2回

水分補給

シニア犬は代謝や水分調整の力が落ちやすく、適切な水分補給がとても重要です。特に食事中や運動後には、清潔な水を確実に与えることが求められます。脱水状態は内臓機能に大きな負担をかけるため、日常的に水分摂取量を管理し、変化が見られた場合は早急に対策を講じることが必要です。

また、ウェットフードを使用するご家庭は、料理のように水分量が増えるため、水分補給の不足リスクが低くなる一方で、ドライフード中心の場合は、別途新鮮な水の提供が欠かせません。具体的な目安としては、体重1kgあたり50~100mlの水を1日に摂取するよう心掛けるとよいでしょう。

体重1日の目安水分量
5kg以下250~500ml
5kg~10kg250~1000ml
10kg以上500ml以上 ※個体差あり

口腔ケア

お口の健康は身体全体に関わるため、シニア犬にとって口腔ケアはとても大切です。加齢とともに歯垢や歯石がたまりやすくなり、歯周病や口臭、場合によっては内臓疾患の原因ともなり得ます。毎日のブラッシングや、獣医師の推奨するデンタルチェックを実施し、定期的な歯のクリーニングを行うことで、口腔内の清潔を保ちましょう。

また、専用の歯みがきガムやデンタルケア効果が期待できるおやつを上手に活用することで、犬自身が楽しみながら口腔ケアに取り組むことも可能です。

まとめ

シニア犬の健康を守る食事では、消化のしやすさや低脂肪・高タンパク、グルコサミンやオメガ3脂肪酸のバランスがとても重要です。
本記事では、ロイヤルカナン、ヒルズ、アイムスなどの人気フードやその与え方、食欲がないときの対処法について紹介し、毎日の健康管理や運動、定期診断の重要性にも触れました。
毎日の選択が、愛犬の健康寿命をのばす第一歩になります。

日本人の父親と女の子の間に高齢の茶色のゴールデンレトリバーが幸せそうにゆったり寄り添っている写真です。
参照一覧
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